片廻山~海見山縦走 ④
しばし、林の間から見えるのどかな下界の風景を楽しみながら。さっきの岩場歩きのことはすっかり忘れて・・・。いよいよ海見山かと思いつつ、たどり着いた林道の終点らしきところにある幹には、二重テープ。どうもこの先に道はなさそう。とすると、これを右に上る踏み跡か。ササ原の斜面を上ります。
しばらく難儀すると、右方にテープ発見。こっちは何とか、ヤブが浅くなっています。よし、これをたどってみよう。とは言っても、途中木の枝が張り出していたりして、まっすぐには歩けません。山頂までの標高差は70mくらいでしょうか。一部途切れているところもありますが、ほとんどササヤブ。
しかも、何とかたどり着いた海見山山頂(869.9m)は、林の中。面白みのないところ。すぐに引き返します。倒木などの記憶を想い起こしつつ、足元に見える道のようなものをたどって下りていきます。今度ははじめからテープのあるルートを、林道へ。上る前にチェックしていた南へ向かう道。
しばらくは調子良かったのですが、この道もやがて途切れてしまいます。テープはヤブを指しています。右下に往路の林道が見えますが、あそこまで下りるのはちょっとたいへん。しばし、そのままササヤブを進みます。鞍部に近づいてきたので、林道へと思いましたが、テープが東(左)側にあります。
この先に行けるんじゃろか。どう見てもヤブっぽいで。そう思いながらも、かき分けて下りてみます。すると、下には別の林道。そして、Cポイント。「C」が何を意味するのか分かりませんが、テープがにぎやか。下り立ってみると、「海見山登山口」の表示板。嗚呼、これか。しかし、省みて、とても歩きたくなるような道じゃないで。
ここは左へ行きます。予想したとおり下る道でした。かなり長い道程。確かに退屈でしたが、かなり下りたあたりで、吠え声とともに黒いものが下へ。さらにもう一頭が山側へ走ります。近づいて、こちらが舌鼓(ゼッコ)を打つと、すぐ下側に留まっていたらしいのが、駆け下りていきました。なぜかしら、しばらく鳥肌。
総毛立つ状態というのでしょうか。そんな体験をしながら、ようやく国道へ出ました。歩いていると、「陰陽分水嶺」の表示。ここにも分水嶺か。そして、ようやく笹原バス停に到着。なるほど「ササハラ」か。名前の由来が分かったような。留めておいた自転車の安否をチェックして、復路に。
ノンストップの長い坂、風を切って走り抜けます。往路の苦労が吹っ飛びます。ここでも、「生きていて良かった」の気持ちがしばらく続きます。やがて、可部運動公園あたりからの凹凸を経て、太田川沿いに。ここからはほぼ平地。脚にもそれなりの、上りとさして変わらぬ負荷をかけて走ります。
:(了)
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