花茎山~安駄山縦走 ③
この難所、あとから冷静に地形図をチェックしてみると、安駄山手前のコブへ向かう道でした。そのときは、何とか乗りこえたところで、思いがけず鳥井原分岐が現れたので、こころの底は欣喜雀躍。ここをチェックポイントにしていましたが、大丈夫。やっぱりこのまま歩こう。時刻は13時42分。
これなら、これから安駄山に上って、15時10分の広島行きに間に合うかのぅ。さてと、ここからは何度か歩いたことのある道。それにしても、覚悟はしていたものの、標高差200mを上る急勾配。やっぱり暑さで疲れた身体にはキツイけど、もはや止められない。やがて、山頂の東端にたどりつきます。
この前、ここを分岐表示のように感じたリボンをチェック。さらにユルコブを2つ3つ越えて、ようやく安駄山(734.8m)にたどりつきました。14時03分。何とか列車に間に合うかも。こちらにもコブがあったような覚えがありましたが、そうではなく、緩急の勾配がいくつか。それで、上ったときにはキツク感じたに違いない。
途中ちょっとばかり、ルートを踏みはずしかけましたが、何とか早めに軌道修正。ようやく、中三田分岐にたどりつきました。さてと、ひと息ついて下山にかかろう。こちらも急坂ですが、鳥井原ルートよりましか。リボンもあるし、行けるぞと思っていたら・・・。いつのまにか斜面の中ほどを歩いていました。
どうも、道らしきものは見当たらなくなっています。テープやリボンもありません。どうすべやと見渡すと、谷底に歩けそうなところがあったので、とにかくそこまで滑り降りてみます。しかし、この時点で、とても15時10分発の便には間に合いそうもないことを悟ります。岩がゴロゴロする沢を右に左に渡りながら下りていきます。
途中、沢の水で顔や腕を洗います。冷たくて気持ちいいこと。まだ、先の見通しがない中でも、「最高です」を感じます。そして、ようやく何とかガレ山道が復活。ヤブや滝がなかったのが幸い。分岐の看板が「中○田」とまん中の文字が風化していたのは、このことじゃったんか。林道に交差して、さらに続く道。
石畳になっていて、こりゃ歩きやすいと思っていると、すぐに掘り返された歩きにくいガレ道だったり。イノシシが犯人か。それにしても、このルート、当分歩くことはなかろ。そう思いつつ、ようやく墓地のある下山口に到達。坂を下りて、小学校を通り過ぎ、芸備線にたどりつきます。はて、駅はどこかのぅ。
通りかかった女性に教えてもらい、15時52分に到着。16時25分の列車に乗ることにして、待ち時間をデータの書き出しにあてます。舐めてかかったわけではないけど、10kmのコースとはいえ、さすが安駄山じゃった。ダニにでもかまれたのか、左大腿後部に真っ赤な腫れ。組織液が染み出てくる。野生に入りこんだからのぅ。
:(了)
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