片廻山~海見山縦走 ③
選択した稜線はヤブっぽい山道、ときおりトゲのある草に悩まされます。それでも、まだ大丈夫じゃろと、自転車走行時の短パンのまま。やがて、片廻山山頂(682m)に。周りは林です。安佐SAから見えた、あの尖った山に来ているという感動は、あまり湧いてはきません。しかしそれは、事前の調査どおり、こんなもんじゃろ。
海見山めざして、峠へ戻ります。ちょっと空腹を感じますが、時刻は11時14分。まだここらで、長い休みを取るわけにはいかん。さっきの分岐。尾根にも山道のようなものがありますが、どうみてもヤブっぽい。そのまま林道を進みます。さて、峠に着いてから、対側を探しますが、林道のようなものはないで。
斜面にも、取り付きらしきものは見当たらん。さて、どうすべや。ネット情報の進路では、少し北側に下りたところからのようにも見える。そのあたりへ行ってみると、道のようなものがありました。それにしても甚だしい荒れよう。何とかかき分けて上ります。すると、やがて稜線。道はその右側に。
そちらを進んでみます。地形図でも751ピークを巻くようになっているので、疑いもせず。ところが、この林道、しばらくすると、途切れてしまいます。はて、どうしたもんかのぅ。よく見ると、その先に踏み跡のようなものが続いていました。これをたどってみよう。しかし、これもやがて曖昧に。
こうなったら仕方ない。とにかく稜線へ。ヤブをかき分けて上ります。岩場では逃げるヘビ。まさかマムシじゃなかろうな。半パンのままなので、気をつけてササヤブを踏みわけて進みます。そして、ようやく稜線に乗り上げることができました。道があるはず。そう思っていましたが、大岩がゴロゴロ。
ちょっと戻ったりして、ルートを探してみます。テープはありましたが、どこにも道らしきものは見当たりません。こうなったら、この岩を乗りこえて行こう。すると、まもなく林道に交差。右奥から左奥へ回るU字型の先。どちらへ行くか。そう思いながら、時刻をチェックすると12時03分。よし、とりあえず、昼飯にでもするか。
しかし、落ち着いて座るところもない。しかも脱水の初期症状か、食欲が減退している感じ。脚にたかるアリの群れを払いのけながら、それでも何とか、オムスビを押し込みます。さて、地形図に記されていない道。どちらへ進んだら良いのか。右は下へ向っているようにみえるので、左へと進んでみます。
やがて、草茫々。どうもこの右側にある尾根が751ピークのようです。これまでずいぶん歩いたように思っていましたが、大したことはなかったらしい。それでも、この道で間違いなさそう。海見山の方へ向ってトラバースしていると、そよ風が吹いてきて気持ち良い。「あ~、生きていて良かったぁ」、そう思えるとき。
つづき: 片廻山~海見山縦走 ④
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