真山～鳥ノ子山～白鹿山 ②

　ジタバタしないよう、バス便の45分前に出かけましたが、バスセンターで30分近く時間をもてあましてしまいます。もう少し、ゆっくりでも良かったか。ま、信号の具合が調子良かったせいもあるから、せいぜい、40分前くらいが妥当じゃろ。バスセンターの9番乗り場に着いて、見ていると次々10分おきくらいにバスが出ます。

　「松江行きは、ここでええんじゃろぅな」と何度も、案内板など確認しつつ、待ちます。すると、ようやく、松江行きバス到来。指定されている席に乗り込みます。乗客は10人ほど。運転手から、ノンストップ便なので、好きなところに座っても結構とのアナウンス。それでもリュックサックを、隣席に置いたくらいのこと。

　道中、車窓から見える山々を同定しながら。これまで歩いた北端は、遠く過ぎ去った学生時代の大山を除くと、牛頭山か・・・と思いつつ。そして、右手前方に見えてきたのが、海見山かもしれん。よし、そのうち歩いてみるか。安佐パーキングエリアから見える突き出した山は、その並びかもしれんのぅ。それから先は未知の山々。

　江の川パーキングで休憩してしばらく。そう言えば、運転席の横が空いとるじゃないか。あそこに座れば、もっと視界が広がるに違いないことに思い至ります。しかし、それからも高速道路をノンストップなので、なかなか移動するキッカケもつかめず。ま、「また今度乗ったらそうしよう」という結論にして、心を落ち着かせます。

　それにしても、昔乗った松江－広島線のバスとは、通り道が違っとるような。高速道路が整備されたせいか。赤名峠を通らんかったで。さて、島根に入ると、田圃が目立つようになりました。さすが、農業県じゃの。やがて、宍道湖が左に広がり出すと、まもなく松江駅。予定より、十数分早く着きました。

　早かろうが遅かろうが、いずれにしても島根大学行きのバスには乗らず、3㎞弱を歩くつもり。相棒にその旨電話して、駅を出発。くにびき大橋を渡った後、右に曲るのにちょっとした「わだかまり」がありましたが、そこを乗りこえれば、後は一本道。やがて、ジュンテンドーに近づいたあたりで、相棒に再度連絡。迎えに来てもらいます。

　晩飯は外食にでもするかと、道中、適当な店を探しながら歩いてきました。ところが、相棒に言うと、すでに夕食を作ったとのこと。それならそれに越したことはない。それから、大学の構内を案内してもらいましたが、さすがに広い。近くのスーパーで若干の買い物して、相棒宅でご馳走になりました。結構うまい。

　たまたま選んだ、ジャッキー・チェンの端役時代の、あまり面白いとはいえないアクション映画を見ながら・・・。いつもどおりの時刻に就寝して、かなりゆっくりめの6時前、明るくなってきたころに起き出します。静かに『科学的社会主義の理論の発展』を読んでいると、やがて、相棒も目覚めて朝飯を作りだしました。

つづき： 真山～鳥ノ子山～白鹿山　③