広島南アルプスロングコース逆縦走 ③
笛ハイカーの話を聞いたときは、「むかし何度か下りたことのある墓苑に通じる斜面に乗り上げるのかも。それにしても、あそこには山道らしきものはなかったはずじゃが・・・」などと考えていました。しかしやがて、ゴミだらけの道は右にカーブして、谷に入ります。こりゃ、この前試しに下りてみた「谷分岐」へ出るのかもしれんで。
途中には、あたかも尾根に続く踏み跡のようなもの。でも、まだ奥に行けそうなので進んでみます。すると、その話にあった廃屋。足元は湿地です。確かに静かなのは静かそうですが、住みやすい環境とは言えないかもしれません。そういえば、「あおぎりカイロプラクティック」をやっていたころのこと。
五月ヶ丘から来た女性のお客さんと山歩きの話になったことがあります。子どものころ大茶臼山に上ったところ、帰り道に迷ってしまい。何とか下りついたところに家があって、そこで女の子が遊んでいたと、恐怖談のように話していたことを思い出しました。ひょっとしたら、この家のことじゃなかろうか。
さて、その廃屋の奥は、どうもヤブっぽい。やっぱり、さっきの尾根上りかと、引き返しかけますが、ま、もう少し、行けるところまで行ってみよう。荒れ放題ですが、何とか道のようなものが続いています。潅木を凌いで進んでいくと、ようやく例の谷分岐らしきところに到達。そして、笛ハイカーの話にあったテーピング発見。
そこから尾根に上って、パノラマルートに合流です。無人の展望岩にたどり着いたのは11時41分。+4分と、柚木城山とタイムは変わっていません。ここまで、さほど迷走することはなかったのに、たいして近道にはならなかったようです。さて、イオンらしき基礎工事が行われている造成地など眺めながらオムスビを食べます。
それにしても、さっきから頭の上をブンブン、クマンバチか。しかし、いっこうにその姿が見えません。少し音が大きいような気もするし、途切れることなく続きます。電波塔の工事でもしよるんじゃろかと見上げても、工事人の姿は見当たりません。11時54分に食べ終えて、遅れを+2分に回復させて出発。
電波塔ビルの下に近づくと、何やらブンブン飛び回るもの。ドローンでした。これが音の発生源か、それにしても、ずいぶん小さいもんじゃの。操縦している人の姿は、そのあたりに見当たりません。ま、これを眺めていてもせうがないので、先へと進みます。すると、大茶臼山山頂表示の前に女性ハイカー。
あいさつを交わすと、「己斐峠へは下りれんのでしょうか」と聞いてきます。「いや、通行止めは5月からになっていますよ」と応じますが、今日は谷道を通ったので、いまひとつ弱くなってしまいます。そこで、警告表示の消えかかっている「5月から」の赤文字を指し示すと、その女性ハイカー、納得した様子。
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