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2017年4月 1日 (土)

白木山 御木戸~椿谷 ③

 しかし、風が吹いたときに木の枝から落ちるくらいだった雪が、ミゾレのようなものImgp8670が降るようになり、やがて雨になったり、天気がめまぐるしく変わります。もちろん、何の準備もしてきていないので、ふたりで試練に耐え忍びながら上っていきます。上三田ルート分岐、注意していたのに見過ごし。

 いつのまにか、山頂広場(889.3m)に乗り上げてしまいます。なるほど、真っ白じゃ。おまけに、周囲も真っ白で何も見えません。到着時刻をチェックしたり、相棒の写真を撮ったりしていると、さっきの男性ハイカーズが上ってきました。「速いね」のひと言。そして、昼飯を食べるんなら小屋へ行こうと誘います。

 まるで、自宅のような言いっぷり。こちらも当初からそのつもりでしたが、それにしても、小屋の中に入ったのは、はじめて。すでに3人のハイカーが休憩中。中には、うまそうな匂いをさせてコンロで調理している人も。後からいっしょに入った男性ハイカーズ、やり取りを聞いていると、どうも仲間らしい。

 奥に座っていた男性ハイカーは、バラエティルートを上ってきたとのことなので、食Imgp8674後、「椿谷ルートは下りれそうですかね」と聞いてみました。すると、他のメンバーも口をそろえて、「あれは止めておいた方がエエ」と言い出します。中でも女性ハイカーは、「手で支えるところもないところもあるし」と。

 そうか。ひとりでならまだしも、今日は相棒と一緒じゃから、無理せずに正面道から下りるか。そう思いつつ、小屋の連中に別れを告げます。それにしても、ひとまず山頂広場へ戻ってみます。すると、ちょうど風が流れて、雲の下から下界の風景を眺めることができました。素晴らしい。相棒も満足。

 しかし、よくよく考えてみると、椿谷ルートとは言え、冠雪しているのは高所だけのはず。それなら恐れることはないで。相棒と語りあって、予定どおり下りることにします。但し、西側登山口への稜線には、十分な残雪が続いていました。あまりに寒くて、手指の先がシビレます。バラエティルート分岐まで続いていた足跡。

 おそらく、先ほどの男性ハイカーのもの。これにずいぶん助けられましたが、そこImgp8675から先にはありません。積もった雪の上を注意してすすみます。ようやく、椿谷ルート分岐に到達。しばらく下りていくと、早々と雪が見えなくなりました。これなら大丈夫。確かに勾配は大きいのですが、これなら正面道とそんなに変わらんで。

つづき:白木山 御木戸~椿谷 ④

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