白木山 御木戸~椿谷 ④
必ずしも、他者の言うことに黙って従うたらエエというものでもない。自分で判断することが必要じゃの。その方が正しいこともあるものと、相棒と話しながら、下りていきます。やがて、尾根筋を過ぎて、谷に入ります。そこまでも急勾配で大変といえばたいへんでしたが、そこからがさらにおおごと。
何回か歩いたことはあるんじゃが、どこがルートやら分けがわからんようになることが、何箇所か。相棒に助けられながら、何とかテープを見つけ出してたどって行きます。何度か沢を渡る野生的なルート。下手すると、迷ってしまいそうですが、これは今回の雪とは無関係。それでも何とか合流点に到達。
ここからもガレが多くて、必ずしも歩きやすいとはいえませんが、勝手知ったるルートのつもり。細木橋を2つ渡って、何とか下山口のオリにたどり着きます。もうすぐ。やがて左に、御木戸口を見ながら、白木山駅に戻りついたのは13時19分。早すぎたかの。14時11分発の列車まで、1時間近うあるで。
そう思いつつ駅の時刻表を見ると、何と13時26分の便がある。やった、これじゃったらずいぶん早う帰れるで。あまり時間がないけど、ホームの西まで歩いて、白木山山頂を眺めようと試みます。しかし、かなり端まで行っても望めません。アンテナ塔のようなものが、前の山の後に見えたのを契機に戻ります。
やがて、列車が入ってきたので走ります。何とか乗ることができました。そして、今度は北側のボックスの車窓から、相棒と眺めます。ようやく山頂を拝むことができました。最初からこうすれば、走ったりせずともよかったかも。しかし、必ずしもいつも、こちら側に空席があるとは限らない。
今日は全長7㎞で、わずか4時間足らずでしたが、ずいぶん堪えました。でも、いろんな経験ができて、相棒とともに満足。「辛かったけど楽しい」、そんな矛盾の統一した山歩き。それに、ふだん相棒とはあまり言葉を交わすこともないけど、話ができて良かったなぁ。5月の連休にも、またいっしょに歩けたら・・・。
:(了)
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