白木山 御木戸~椿谷 ②
芸備線では半眠半覚で、ときおり山を眺めながら進みます。ところが、鉄路が三篠川流域へと折れ曲がったあたりから、山の高所が白くなっていることに気づきます。こりゃ、残雪か。それも、かなりの量。まったく想定外じゃ。何の準備もしとらんで。ま、行けるところまで行ってみるしかない、と白木山駅で降ります。
さすがに、登山客のものらしきクルマは少ないで、と思いつつ歩いていくと、曲り角にハイカーらしき男性がふたり。「上の方は雪のようですね」と声をかけると、「なに、大したことはないよ」と返ってきます。白木山に慣れているような、ずいぶん自信ありげな、口ぶりなので、ちょっと安心。
何かしきりに、クルマの待機者とジェスチャーでやりとりしているので、先行することにします。正面道の入口には、「御木戸」の表示。これはずっと前からあったはず。これまで勝手に、「正面道」と呼んできたけど、やっぱり「御木戸ルート」と言うのが正解なのかも。上りはじめは摸木階段。
これが難儀という先入観があったけど、この間の山歩きで、これがさほどでもないことを悟る。しかし、それにしても、右尻の痛み。しばし上っては、ストレッチしなければ歩けません。そんなことで、頻繁に小休憩をとらなければならない状態。すると、誰かの話し声が聞こえてきました。先ほどの男性ハイカーのよう。
速いのなら先に行ってもらってもと思いましたが、どうも、見る限りのペースでは、追いつ抜かれつの面倒なことになりそうな感じ。そこで、ほんの気持ちだけペースアップして交わすことに。しかし、それでも歩き続けるためには、「一息つく」とまではいかないものの、ときおりストレッチしないわけにはいかんのが難点。
「合目」表示がありますが、これが距離なのか標高なのかが、相棒との間で話題になります。後から調べてみると、そのどちらでもなく、山歩きの難易度で決められているとのこと。そのために、途中で抜けている「合目」があったのでしょうか。あてになるような、ならないような・・・。まぁ、何となく目安にはなります。
歩いていると、巻き道らしきものへの分岐があったので、そちらへ進んでみます。ところが、どうも谷へ向っているような感じ。こりゃ違うかもしれんと引き返して、ちょっとだけロスタイム。しかし、結局、その先に本道への合流点らしきものがありました。水場に乗り上げて、相棒と冷たい水を飲みます。
だんだん道が白くなってきました。途中ですれ違った何組かのハイカーに、山頂の様子をたずねてみましたが、雪は積もってはいるけれど、アイゼンなしでも大丈夫という人。そして、「キレイな景色じゃったよ」という、しばらく観音様に頭をたれていた「信心深い」女性ハイカーも・・・。それを聞いて安心して上ります。
つづき:白木山 御木戸~椿谷 ③
« 白木山 御木戸~椿谷 ① | トップページ | 白木山 御木戸~椿谷 ③ »
「三篠川流域」カテゴリの記事
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ⑤(2023.06.02)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ④(2023.06.01)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ③(2023.05.31)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ②(2023.05.30)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ①(2023.05.29)
コメント