牛頭山 反時計回り ④

　稜線に乗り上げてからも、結構な急勾配が続きますが、それでも道だけは、はっきりしているので安心。息を切らせながらも、ようやく牛頭山ピークに到着。13時27分です。木陰になっている丸太ベンチに座りますが、アリ、シャクトリムシ、カなどの虫がもぶれついてきます。露出している手や顔に防虫スプレー。

　カを防ぎながら、オムスビを食べます。ここまで、想定外の難儀をしてきましたが、山頂からの展望に癒されます。しかし、眺望できる山々を、いちいち同定するのは面倒くさい気分。しばし休憩して、下山にかかります。今日はここまで、散々苦労したので、東峰はパス。西峰だけの単山上りじゃけぇ、後はほとんど下りじゃ。

　鞍部分岐まで、転がるような急坂を想像していましたが、実際に下りてみるとそうでもない。しかし、鞍部からの直降道は、やはり急。延々張られたロープを掴みながら一気に下りていきます。民家が見えるあたり、湧き出した冷たい沢の水で、手と顔を潤します。ここから、若干の上りはありますが、たいしたことはない。

　シイタケ畑のそばを通って、水槽口に下り立ちます。14時15分。ここからは林道。この調子なら、15時22分のバスに間に合うかも。再び側溝を流れる水の音を聞きながら、道路を下りていきます。そして。バス停前、30分、15分のポイントは無事通過。交番前交差点には、予想外にも15時5分到達。

　時間が余りすぎるので、道路沿いの少し南にあるセブンイレブンへ。強炭酸のペプシコーラを買わむとしますが、前の客が景品の引き換えやら何やらで手間取ります。少しイライラ。それでも、じゅうぶん間に合う。交番の裏で、濡れたシャツを着替えて、下烏帽子バス停に。電柱の影で、遅れてくるバスを待ちます。

：（了）