本串山 布~右平 ④
最近つくづく思うことに、自分はもともと卑しい品性の持ち主だったに違いない。多少の知識を身に着けたりしたところで、後からカムフラージュしたものは、いずれ剥がれ落ちてしまう。某都知事のように、公金を左右できる立場に着いたことがなかったのが幸いだったかもしれませんが、さして変わらぬ品格のなさ。
存在するところに応じて、自ずと浮き上がってきてしまいます。そんなことを考えながら歩き続けて、ようやく太田川に出てきました。先ほどから、奇妙な形をした久地冠山らしきピークが、前に見えています。そのうち歩いてみたいもの。川沿いの県道には歩道がないという話。確かにその割にはクルマの量が多すぎる。
山歩きページのアドバイスに従って、野冠橋を渡り、対岸の道を歩くことにします。なるほど。ここにも歩道はないけれど、滅多にクルマは通りそうにない道路。歩いていると、地蔵が祭られた橋。見ると、「ぢごくばし」という奇妙な名前です。太田川へ向けて突き出した岩場とその小さな谷を跨ぐ橋。
「地獄橋か」。この橋の建造工事で散々苦労したのか。それとも、「子投げ岩」のように、古来より言われのある場所だったのでしょうか。分からんなぁ。そんなことを考えながら、歩をすすめて、間野平発電所を過ぎ、ようやく、前方に大川橋が見えてきました。ゴールは近い。ふとその手前には、休憩所のようなもの。
なぜかしら、「高見あつみ」や「日本共産党」のポスターが貼られていて、親しみを覚えます。そこのベンチで、ハイキングバージョンを切り替えて、温湿計をチェック。さて、橋を渡って、布バス停よりさらに戻って、上布バス停まで行ってみます。すると、期待どおり。少しホコリっぽいけど、待合小屋がありました。
ここで完歩祝いをして、山歩きデータを書き出します。それにしても、安佐営業所まではバスで6分。大川橋を渡るとき、歩いて行けないこともなかろうと野望を抱きましたが、後から計測してみると、かなりの距離。確かに、歩けることは歩けそうですが、時間はかかりそう。今回は無理をせんで、良かった。
:(了)
追伸:
山歩きデータのストックが、大分少なくなってきました。もうまもなく、実際の日付に追いつきます。あと2回分くらいでしょうか。そうしたら、このブログ、「アルキニスト一平の里山探索」への投稿は、実際の歩きに合わせたものになります。その後、ペースを乱す要因がなければ、週1回程度に。
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