本串山 布~右平 ③
山頂すぐそばの、73鉄塔の下は、山道が隠れてしまうほどの草場。昨日までの雨露が残っていて、ズボンや靴が濡れてしまいます。そこから、若干の急坂、落ち葉に滑らないよう気をつけて下りていきます。そして、結局、同じく72鉄塔も濡れた草場にありました。それほど眺めが良いというわけでもなく、座るところもありません。
仕方なく、昼飯は、もう少し下ったところにあった道を遮っている大きな倒木。それに絡んでいる少し細い硬い倒木に腰掛けてとることにします。手前には、ザトウムシがチョロチョロしていたので、その反対側を選びます。オムスビを食べていると、蚊が絡んできました、虫除けスプレーを身体に、顔と腕に振り掛けます。
功を奏したのか、寄りつかなくなりました。食事を早々に済ませて、下りていきます。すると、まもなく十字分岐。前方は牛頭山へ。今日は、予定どおり左の谷へ下りていきます。新緑のシダが繁る美しい針葉樹林が続きます。しかも、ハッキリした道が、斜面をトラバースしているので、歩きやすい。
ところがやがて沢に近くなると、山道に湿った岩が露出してきます。つい心を許してしまい、滑って背中もち。そこからは、岩と木の根に注意しながら、下りていきます。すると、「右平の滝」とかいう沢の段差、案内表示があるにしてはたいしたことはないと思いつつ、下りていくとまもなく、出口らしきところ。
女性が右側の畑を耕していたので、あいさつ。すると、「冷たい水でも飲んでいってください」と、しきりに勧めてきます。しかし、バスに間に合うかどうか分からないので、お断り。ところが、さらに奥にいた男性が、「アジサイを見て行ってください」と声をかけてきました。そのくらいならと、立ち寄りかけます。
ところが、その男性から「お客さん」と声をかけられたので、イモを引くことに。あくまで、通りすがりの者、客になった覚えはありません。思い直して、出口らしきところへ一目散。その後も呼び止められましたが、うっかり立ち寄って、入園料500円とかを払わざるを得なくなると、困ります。
下流「初」老人には、そんな時間の余裕も金の余裕もないんじゃ。それにしても、十字分岐には、何の表示もなかったし、下りたところに、ここを巻く道もなかったから、入園料を払わずに歩き去ったとしても、違法にはならんじゃろ。それでも、ちょっと悪びれた気持ちを引っ張りながら、林道への出口を探します。
何とか探し出した林道への出口(反対から見れば入口)には、果たして、入園したなりで500円と書かれていました。先ほどの人たちは、善い人のようですが、だからこそなおさら、もてなしを受けたら、黙っては帰られんのじゃ。たかが500円ですが、払えば、想定外の支出。安缶チューハイが5本以上飲める。
つづき:本串山 布~右平 ④
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