広島南アルプスショートコース順縦走 ②
武田山山頂には、大中のイヌ2匹を連れた家族。あいさつを交わしますが、イヌがじっとしてはいられないようで、すぐに広場の東へと移動してしまいます。そこに、彼らとすれ違いに登頂してきた男性ハイカー。「今日は暑いですな」と話しかけてきましたが、こちらは先を急ぐ身。生返事をして火山へと向かいます。
そこから稜線を歩いていると、子どもの声が聞こえてきました。はて、さっきのイヌ連れ親子か。ずいぶん速いな。じゃが、四つ足と子どもが先導したら、その可能性もあるかも。などと妄想しつつ、歩いていくと別の親子連れ。コブの手前で道探しをしているところでした。「きゅうばは、こっちで良いのですか」との質問。
「弓場(ゆんば)なら、こちら」と答えて、先行させてもらいます。てっきり、子どもに弓でも引かせるのかと思っていたところ、弓場跡を過ぎても、少し後からついてきます。ひょっとしたら、見過ごしたのかもしれないと思って、「弓場跡は分かりましたか」と声をかけてみます。すると、下山ルートの方を知りたかったよう。
ひょっとしたら、火山へでも行くのだろうか、「どこまで行くんですか」と、ついでに聞いてみると、憩いの森から上ってきたので、そちらへ戻るつもりとのこと。聞かれたわけでもないのに、「それなら、このまま下って、水越峠から下りたら良いですよ」と老爺心。さらに、「ここからしばらく急坂」と、蛇足を加えておきました。
「それは楽しみ」と、大人の答え。それでも、はじめのうちしばらくは、男の子が、こちらの後を追ってきていましたが、まともな急勾配になるとペースダウン。やがて、彼らの声も聞こえなくなりました。こちらはその後もマイペース。水越峠を過ぎて、黒谷山、堀切分岐ピークから火山へ、淡々と進みます。
上っている途中で、いつものように空腹感。しかし、山頂まで辛抱することに。たどり着いた火山山頂で、タマゴムシパンを食べていると、南ルートから高い話し声が聞こえてきました。しかし、なかなか姿をみせません。ようやく上ってきたのは、ズッコケ4人組。先着者のこちらを見ても、黙っている子ども。
それでも、その中の気働きのするひとりが、あいさつの声をかけてきたので、返します。さらに別の子が、「ハチがおるから、ここじゃ昼飯が食べれんと」しきりに訴えるので、「クマンバチじゃけぇ、大丈夫」と声をかけますが、こちらの言うことは、眼中というか耳中になし。南の岩場に戻ることにしたようです。
あのペースで前を歩かれては困る。そのため山頂広場の出口で、「おじさんを先に行かせて」と断って先行させてもらいます。さっきの弓場跡ルートと同じようなパターン。しばらく、彼らの先頭者がこちらを追尾してくるので、ついつい速足になってしまいましたが、しかしやがて、その気配はしなくなりました。
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