窓ヶ山~向山 ③
「口で言えない苦労もあった♪」とは、こんなことか。やがて、稜線に乗り上げ、何とか息をつきます。それでも勾配は大きく、それを辛抱して、576.1ピーク三角点に到着。「窓ヶ山山頂まで1.4㎞」の表示板。まだまだこれからじゃ。滑りそうな、急降・急登の鞍部を越えますが、アイゼンのお陰で大丈夫。
尾根には、踏み跡のない新雪。ところどころ、吹き溜まりのように、雪が厚くなっているところもあったりして、進路が不鮮明になってしまいます。人の足跡のようなものも、垣間見えましたが、それも途中で消えてしまいました。それでも、何とか西峰ピークに到着。計画では、東峰で昼食にするつもりでした。
しかし、すでに12時を過ぎて、お腹も空いているので、ここで食べることにします。とは言っても、雪だらけ。座れそうなところもないので、岩の上に立って、オムスビを食べることにします。気温3.7℃、湿度61%ですが、風がないので、心地よし。セブンのオムスビは、乾いているからでしょうか。
海苔が切れて、かけらが落ちてしまいます。まぁ、有機物だから、そのうち自然に還元するじゃろ。さてと、食べ終えたので、東峰に向かうか。急な岩場を下りて、その先、難路があったはず。ところが、雪に覆われていて、側道も急路も区別がつきません。とにかく、道なり、坂なりに進みます。
キレットの岩も、雪を被っていました。そして、急登に掛けられた鉄鎖を握る手が冷たいのですが、文句を言っている状況ではありません。やがて、東峰。これまで、ところどころ足跡がありましたが、ここには、雪をぬぐって、おそらく座ったと思われる形跡も。これまで、そのハイカーに出会わなかったということは。
ピストンしたか、或いは、魚切西ルートから下りたか。この時点では、判断がつきかねます。しかし、縦走路を下りていると、こちらに向かっている足跡が続いているのを発見。それにしても、あまりに歩幅が狭いので、2人連れかとも思いましたが、ここは急登。やっぱり、1人かもしれません。
途中、岩場から魚切り下山口を眺望。そして、東ルート分岐をチェックしますが、ここから先の縦走路にも足跡が続いています。しばらく、幅広い道が続きますが、584ピークにあった分かりづらい分岐表示を過ぎると、さらにいっそうヤブっぽくなってきました。それに、真っ白な山道を覆う、積雪でしなった枝。
これまでも、たびたびありましたが、いったい、どこにルートがあるのか、わけが分からなくなってしまいます。何しろこのルート、上ったことはありますが、下りるのは初めてなので、周りの様子にも、覚えがありません。そんなとき、この上ってきた足跡が助けてくれます。おそらく、同じように難儀したのかもしれませんが。
つづき:窓ヶ山~向山 ④
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