白木連山 上三田~中島 ③
山頂広場は20㎝以上の積雪で、真っ白。オムスビを食べていると、先着男性ハイカーが話しかけてきます。天気予報と違って、すっきりと晴れていないとの訴えに同感。昨日上って、今日も上って来たらしい。中国・四国の名山を上っているとのこと。しかし、広島の縦走コースは歩いたたことがないようです。
こちらの話に興味を示します。広島南アルプスも、安芸アルプスのことも定かには知らない様子。もちろん、この白木連山のことも。それにしても、このハイカーとは、山歩きの対象が少し違うのかも。アイゼンは着けていないのですか聞くと、6本爪は持ってきたけど、着けずに、滑らないにようゆっくり歩いているとのこと。
話に頷きながら昼食を食べ終え、そして、右足のアイゼンとスパッツを、しっかり着け直します。さて、その名山ハイカーにあいさつを残して、後半ルートに入るか。やっぱり、アイゼンのある方が、しっかり歩けるで。それどころか、サンセット時刻に縛られる縦走では、チビチビ歩くことはできんぜぉ。白木山西林道登山口までは、若干の起伏。
そこまではいつもどおりですが、バリエーションルート入口は見逃してしまいました。椿谷ート口は何とかチェック。まぁ、どうでもエエんじゃけど・・・。後に続く林道はほとんどトラバースですが、残雪は結構厚い。若干薄くなっているクルマのタイヤ痕をたどりますが、そこには、イヌやシカの足跡らしきもの。
やがて登山靴の跡も。しばらく、これをたどることになります。折れカーブミラーから、山道を下ります。急斜面を滑らないよう気をつけながら。最後の林道下り口が鬼門。しかし、アイゼンで何とかこなします。今回は、753ピーク分岐からは見晴らし林道へは行かず、山道にしますが、これが大間違い。
両側の木が積雪の重みで倒れ掛かってきていて、歩きに行くいことこの上なし。濡れネズミになりつつも、何とか乗り越えて、鉄塔コブへ。そこからさらに、急起伏が続きますが、倒れ枝がないので、まだまし。そして、ユル稜線を歩いて、ようやく675.4反射板ピークへたどり着きました。ここでひと息。
この先が、急勾配の下りです。アイゼンを着けていても難儀。その極まりは、そばに倒木があったので、左手を着こうとしたところ、足元が滑って急にバランスを崩してしまったこと。左手親指だけに体重がかかってしまいます。骨が折れてしまったのではと思うほどの、異様な曲り方と痛み。
どのように曲ったのか。とても、再現する気にはなれません。指はすぐに正常な位置に戻しておきましたが、しばらく痛みが続きます。しかし、その後、動かしてみると、可動範囲は正常。捻挫程度ですんだかもしれません。やがて、針葉樹林の谷を経て、551コブへと再び上っていきます。
つづき:白木連山 上三田~中島 ④
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