弥山~奥の院~岩船岳縦走 ④
それから往路と同じく、胸までのシダヤブ、道幅の狭い危ない斜面道を経て、ようやく先峠へ。いつもながら、歩きにくい急斜面を伝い、湿地から、多々良林道交差へと下りていきます。水に足を落とさぬよう気をつけて、渓流を越えると、前峠への上り。はじめにある急坂を上っていると、この復路で出会ったはじめてのハイカー二人連れ。
先に行くよう勧められたので、ひとりを追い越します。さらに上っていくと、先行しているもうひとりのハイカーから、声をかけられます。「岩船岳へ行こうと、青海苔浦分岐まで行きました。ところが、正面に行こうとすると、海に出そうな気がしたので、左に折れたところ、どうも違うような気がして引き返してきました」とのこと。
どうもその発想に、理解しがたいところがありますが、「そのまま、まっすぐ進めば良かったのに」と、ネット地図を示します。まぁ、もうこの時刻。今回は帰ったほうが良かろうと思いつつ、はじめに追い越した年配者の方を見ると、脚に痛みが出ている様子。「林道を歩いた方が良いでしょうか」
さらに、そんな質問があったので、コース最後の上りとはいえ、緒に就いたばかり。「大元公園口までの谷ルートは、道なき難所も一部にあります。多々良林道は、退屈なうえに大回りになるけど、脚を痛めているのなら無難でしょ」と勧めます。そのひと言で迷いを振り切ったようで、「ありがとうございます」の返事。
ところが、しばらくすると、パラ雨が落ちてきました。まぁ、これはどちらを歩いたとしても、互いさま。前峠からは、そうは言っても、こちらも長いながい下りルート。そのうち雨も止みました。大元谷には、今日はシカもおらず。ベンチでハイキングスタイルを解いて、完歩祝い。遊歩道から道路に下りて帰途に着きます。
:(了)
« 弥山~奥の院~岩船岳縦走 ③ | トップページ | 広島南アルプスショーコース逆縦走 ① »
「宮島」カテゴリの記事
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ④(2023.05.04)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ③(2023.05.03)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ②(2023.05.02)
- 弥山 大聖院~もみじ谷 ①(2023.05.01)
- 弥山 大元公園~もみじ谷 ③(2020.01.02)
コメント