白木山 農園谷γ～バリエーション ②

　上深川駅のある右岸土手、鬼ヶ城山登山口へ向かう橋までは順調。さて、橋を渡って、川沿いの土手道を行くべきか。ひょっとしたら、もっと内側に道があるかも。三叉路に立ち止まって案じていると、たまたま土手道から女性ウォーカー歩いてきたので、この道は続いているのか、聞いてみます。

　すると、「○○に短い階段があるけど大丈夫」との答え。初めの部分がハッキリ聞こえませんでしたが、長くないのならと進みます。狩小川小学校西側の道、地形図では途中で途切れていますが、実際にはずっと続いていました。このまま行けそうと思っていたところ、先ほどのウォーカーの言ったとおり。

　橋の手前に数段の階段。これなら何とかなる。自転車の前輪を抱えて、持ち上げながら歩きます。そして、橋の歩道を通って左岸土手へ。そこから、ときたまやってくるクルマを避けながら走ります。ところがやがて、確か「この先行き止まり」とかいう表示板。その右側に橋。しかし、その上流にも吊橋のようなものが見えます。

　たまたま、右の橋を渡ってきた男性ウォーカーに尋ねてみます。すると、「あの吊橋は通れるけど、自転車はムリ」とのこと。「左様ならば」と、その橋を渡って、若干の勾配を感じる坂を走りあがります。白木街道に合流する手前。ちょうど、その吊橋を渡ったところにある民家の前にさしかかりました。

　その庭先のようなところに咲いた見事なコスモス。写真を撮っていた男性がいたので、「あの吊橋は自転車で渡れないのですか」と聞いてみます。すると「大丈夫」とのこと。「さっき出会った歩行者は、ムリと言うとったですよ」というと、怪訝な顔。「そうですか。帰りに通ってみます」と応えて、先へ進みました。

　そして、ほんの少しばかりクルマの多い幹線道路の端を通って、再び左岸に渡り、ほとんどクルマの通らない道を独走します。線路沿いに咲いたコスモスが美しい。不用品回収車のアナウンスに気をとられながら進んでいると、危うく通りすぎてしまいそうになりましたが、何とか白木山駅への路地を確認。

　そこへ入りながら、「上深川駅からもさほどキツイ勾配ではなかったなぁ」と思いつつ、自転車を止めて、農園谷ルート入り口をめざします。これまで何回か歩いたことのある道。ほとんど迷うことなく、東へと進みます。そして、団地の突き当たりを北へ折れて、坂を上っていったところで、登山口に到着。

　何の表示もありませんが、いつのまにかイノシシ避けのためでしょうか、西側の谷ルート出口のように、フェンスが張り巡らされています。それにしても、どうすれば抜けることができるのか、チェック。何とか見つけ出した紐の結び目ををほどいて、入ります。もちろん、その後は、きちんと、結びなおしておきます。

つづき： 白木山　農園谷γ～バリエーション　③