白木山 農園谷γ~バリエーション ③
そこからは、結構幅広い道が続きます。やがて、沢沿いの細道に。ときおり、リボンに助けられながら、ガレを踏んで進みます。だんだん沢が枯れてきますが、その方が歩きやすい。但し、その分、道は曖昧になってきました。捨てられてヘシャげたビール缶、すっかり風化しています。いつもなら腹立たしい光景。
しかし、今日は、それが人の歩いた痕と、勇気づけられます。小さな切り株につけられた赤いリボンも。そして、右斜面にある林の幹に巻きつけられたピンクテープが目につきましたが、まさか尾根に上ってもと、無視。そのまま谷を上ります。じゃが、これがひょっとしたら、間違いの元じゃったのかも。
踏み跡のようなものをたどっていくと、やがて小滝に。左側は急斜面、試みてみますが、どうに、まともなルートはありそうにない。一旦、滝の前に下りて、その右側斜面の歩けそうなところをたどってみることに。何とか小滝の上を跨いで、再び枯れ沢に。上のほうには稜線が開けているように見えるが、なかなかたどり着けません。
周囲を見渡してみると、いつのまにか谷がなくなって、かなり平坦。左にいったり、右にいったりしながら上っていきますが、どうも、出るはずの農園谷ルート下山口と違う。しかも、かなりの急勾配。斜面を上っていく感じで、しんどい。歩くテンポが遅くなります。辛くても、いずれ稜線にと、自らを励ましながら上ります。
頭の中では、白木山縦走路に乗り上げることを想定していました。ところが、ようやく乗り上げた尾根には道がありません。それでも、とにかく、高いところをめざして歩きます。すると、表示板のある道に出てきました。右上がりになっている岩道。これは、「似ている」。ひょっとしたら、正面道か。
しばらくその道を進むと、赤い前掛けをした石像と九合目の表示。やっぱり、正面道じゃ。こちらの方が、縦走路よりも山頂に早く着くかもと期待。しかし、あと一合が結構長い。上三田縦走路の入口を経て、ようやく山頂に到着したのは12時51分。2人の先着ハイカー。そのうち、可部側にいたひとりにあいさつして座ります。
気温18.9℃、湿度55%。オムスビを食べ終えて、しばらくすると、ノースリーブでは寒くなってきました。下りるときには無人。山頂から武田山や広島の中心部方面は見えませんが、雨量観測局の鉄柱の前からは望むことができます。北東に折れ曲がっているとはいえ、武田山・火山から、東端に見える高い山はやはり白木山なのでしょう。
下りながら、この前、「花を踏んだ」と言って右肩をつかまれた場所を探してみましたが、分かりませんでした。まぁ、それはそれとして、その後は、バリエーションルートの下山口を見失わないよう注意して歩きます。ようやく見つけた表示板は、西から歩いてきていたとしたら、とても分からないような状態。
つづき: 白木山 農園谷γ~バリエーション ④
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