2016年1月1日丸山初日 ②
西広島駅西側の踏み切りを渡っていると、何やら琴の音。旭山神社に灯がともっています。「初詣か、あまり関心がないなぁ」と思いながら、八幡川を旧道沿いに走ります。
「今日こそ、沼田分岐交差点を乗り上げるぞ」と、少しスピードをつけて、駆け上がろうとしますが、残念。あと1mのところで、失速。
バランスをキープすることができず、左足をついてしまいます。「シット!」。しかし、ちょっと足を止めただけで、疲労困憊して休んだわけではありません。気を取り直して、先へ進みます。身体が熱いので、ローソンの前で自転車を止めて、ウインドブレーカーの前を開きます。これも、予定していた自覚的な停車。
さてここからが、本格的な坂道。途中で止めるかどうか。体力とともに精神的な粘りも影響します。前はここで休んだことが何度かあると、左の空き地に目をやりつつ、ひとつ目の老人ホームの前を過ぎていきます。そして、次のホームの前あたりからが、何度も断念したことのある急勾配。ここを踏ん張ります。
厳しい急坂も、ゆっくり漕ぎながら進めば何とかなる。上る苦しみはまだまだ続きますが、空に星が見えるのを励ましに。そのまま、己斐ヶ丘病院へ続く、これまで以上の急勾配の坂。ここでいつも、途中から「卑怯な立ち漕ぎ」をせざるを得なくなりますが、もう、はじめからその体勢。ここばかりは、仕方ありません。
喘ぎながら駐輪スペースに着いたのは、6時34分でした。さぁ、畑峠。凍結しているのか、道路には足元が滑るところも。気をつけて、坂を上ります。いつもながら長い道程ですが、途中、ふと、振り返ってみると林の間から、街を覆う雲海が見えました。これはすごい。元旦には、はじめて見る光景。
その感動を、畑峠でクルマから降りて待機していた、おそらく大茶臼山へ向かわんとしている2人の展望者へ伝え、共感。そして、ひとり、丸山へと向かいます。時刻は6時55分。何度も通るユルい稜線。一部ある急な岩場も乗り越え、歩いていると、後ろから光がさしてきました。ずいぶん明るくなってきました。
しかし、日の出にはまだ時間があります。丸岩をチェックして、いよいよ山頂に。反射板から振り返ると、山の端に明るい線が見えます。どうも城山あたり。まさに、ジャストタイム。やがて、赤い太陽が顔を出しました。そして、見る見る全体像を現してきます。そして、その前は、見事な雲海。
つづき: 2016年1月1日丸山初日 ③
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