木ノ宗山 氏ノ原~隠地神社 ③
11時49分。ここで昼食をとるのは、初めてではなかろうかと思いつつ。気温は25.2℃、湿度61%で快適です。但し、座っている岩が若干傾いているので、少しばかり居心地は良くない。空は雲で覆われているにもかかわらず、周囲の山々はよく見えるパターンです。ひとりでゆったりと過ごします。
さて、下山にかかるか。下山口は、どこにあるのでしょうか。地図に自筆したルートでは、北西の尾根をたどることになっていますが、どうも、山頂のそのあたりには、下りられるようなところがありません。「はて、どうしたものか」と、少し東へ歩いてみると、どうも下に道のように、開けた空間があるのを発見。
あそこまで行ってみよう。急な斜面を、草をつかみながら下りてみます。すると、木に巻かれたテープ。ここで間違いなさそう。しかし、道らしきものは、尾根の先々まで貫いているわけではなく、歩いていると突然、ヤブ状態になることしばしば。そこで、右に左にと歩けそうなところを探して、とにかく尾根線をキープ。
そうしながら、下りていきます。それにしても、地形図上でもかなり長いのですが、やっぱり、実際に歩いても長い。だんだん、シダヤブになってきました。何と、胸ほどの深さのあるところも。大丈夫かと思いつつも、それでも前方を見ると、先に向こうにテープが見えます。安心するような、腹立たしいような。そんな気分。
岩船岳のシダヤブ以上かもしれない。道はおぼろで、ハッキリ見えないので、ヘビを踏まないようにしたいもの。そうそ、さっき上りの氏ノ原ルートでは、マムシに出会ったばかり。こちらに、おらんとは限らんぜお。ヤブは少しほつれたり、復活したりながら。途中からときたまになっていたテープが、目立つようになります。
ようやく神社の屋根が見えてきました。斜面の右側に、道のようなものがあったので、それを伝って下ります。やがて、古びた隠地神社前の広場に。ひと息つきながら、社のそばで、短パンに履き替えます。そして、正面の石段。ここで、つまづいたら危ないと、注意しながら下りていきます。
下りきると、県道まではすぐ。しばらく、クルマの通行が多い道。右に大きく蛇行する三篠川にかかる橋の手前を、計画どおり右に進みます。広めの未舗装林道。木が茂って、頭上は鬱蒼としています。「夜は歩けんな」と思いつつ、やがて、墓地を過ぎると、道が急に狭くなってきました。民家の間を抜けて、養老橋を渡ります。
土手沿いに大回りして、再び先ほどの県道に。そうはいっても、歩道があるので、まだ歩きやすい。そして、ようやく上深川駅に到着。ひと息ついた後、自転車に乗って北へ向かい、川土手を走ることに。鬼ヶ城山から下りてくる橋を過ぎて、のんびり。もはや、岩から飛び込む子供ももいません。
つづき: 木ノ宗山 氏ノ原~隠地神社 ④
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