備前坊山 ダム東口～中倉峠 ⑤

　ここに「国際釣り場」の看板。そう言えば、このことは、堂床山へ行ったときにも、通りがかりで思ったこと。それにしても、だいぶ帰ってきた。スポーツセンター前14時24分発のバス便までかなり時間がある。場合によっては、町屋記念碑前まで歩くかと思いつつ歩きます。しかし、南原ダムのトンネルまで、なかなか。

　歩いてみると、地図での思惑より、ずいぶん遠い。15時前にセンター前あたりに着くようだったら、そうしよう。そう心づもりしながら、トンネルを抜けたところで、前方の則面を駆け下りるもの。どうも小さなシカのようです。見下ろしてみると、よくこんなところをと思うような、かなりの急斜面。さすが四足走行。

　こんなところにシカかと思いつつ、中国電力の施設が左に見え出したのは、14時48分。しかしもはや、これ以上歩きたくない気分。そこから、もうひと歩きして、スポーツセンター前バス手に着いたのは、14時59分。出発時刻を再チェックすると、思い込みの15時55分ではなく、44分でした。これなら、エエ。

　ここのベンチで、しばし休むことにします。ひとまず、完歩祝いの一杯を飲んで、データの書き出しにとりかかります。しかし、長く座っていると、ヤブ蚊が出てきました。山を歩いているときには使うことのなかった、虫除けスプレーを肌が露出しているところにふりかけて、何とか難を逃れます。

　バスはいったん終点まで上って、それから下りてくるものと思っていました。ところが、そろそろ、座っているのにも疲れたと、立ち上がったところに、いきなり下りてきました。まぁ、さして狼狽するようなことでもないので、ササと乗り込んで定席に。データ書き出しもそこそこにして、車窓からの景色を眺めて過ごしました。

：（了）