阿武山・権現山縦走 ④
途中で阿武山を振り返ると、中腹あたりに痛々しい崩落跡。そして、まもなく権現山(396.8m)に到着。武田山から野登路山方面を眺めます。電波塔前のベンチに、若い男性が座っていたので、あいさつ。どこから上ってきたのかたずねると、毘沙門台からとのこと。一見、学生のように見えました。
ところが、まもなく電波塔の建物から下りてきた先輩風の作業員と言葉を交わしています。よく見るとベンチには大きな荷物。どうも、電波塔の補修作業員のようです。それなら知っているかもと、林道は通れるのかどうか聞いてみます。しかし、「林道?」と言った表情。「あの舗装道のことですか」と返してきたので、「そうです」と答えます。
すると、「たぶん大丈夫でしょ」。その返事に、安心して下りることにしました。林道をピストンして、さっきの阿武山ルートとの合流点。そこから、さらに下ったところで、上ってくる男性ハイカーと出会います。「やっぱり、上れるんじゃ」と思いつつ、そのハイカーにたずねてみると、「毘沙門天から上ってきた」との応え。
「林道は、途中に崩壊箇所がいくつもあるけど、歩くことはできる」。しかし、「ふもと近くで工事をしているから、そこが難所になるかもしれない」とのこと。それに対して、「下りていくのだから、何とか通らせてもらうことにします」と応じます。楽観して林道を下りていくと、しばらくは、上からの木や土砂の崩れ。
しかも、豪雨からかなり経過しているので、崩れ落ちた土のうえに踏み跡があるので、何とか歩けます。ところが、そのうち林道そのものが、欠落しはじめます。下方の谷が埋まっているところも。幸いにも、水場は無事でしたが、すぐ隣は崩落。見下ろすと、この谷に、崩落が集中しているようです。
大きく蛇行して、次の谷に差しかかったところ。ここも大きな崩れ。林道の所在もハッキリしません。そこで斜面をトラバースしながら進んでいくと、ショベルカーのような重機が二台。ここが工事現場か。折りよく止まっています。そして、その麓側に、4~5人の作業員。工事関係者らしい。
あいさつを交わします。すると、「脇道から入ってきたのですか」と聞かれたので、「阿武山から歩いて、下りてきたところ」と答えますが、どうもピンと来てない様子。しかし、「修復工事をしているので、上の方にも、表示をせんといけんと思っていたところ」とのこと。そして、少し坂を下ったところには、「立入禁止」の看板が。
つづき: 阿武山・権現山縦走 ⑤
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