大正15年秋口にあったという山本川の大水害
黒谷山 北尾根から平和台谷ルート
う~ん、どうすべや。考えたあげく、岩の上を歩いてみることにしました。渡ってみると、道らしきものは、結構広い林道もどき。いったん下流に下りて、すぐに上流へと折り返していました。その折り返し点あたりが、前回、道を見失ったところに似ているような気がしますが、定かではありません。
そのまま上流へと、道なりに歩いていきます。ところが、これまでハッキリしていた道が、だんだん踏み跡のようになってきました。しかし、やがて、補助ロープが続くようになります。そして、倒木の様子など、前回の記憶と重なるところ。この道で間違いなかったようです。但し、その後やや道の不明瞭なところも若干。
それでも何とか、縦走路に乗り上げることができました。展望はありませんが、ここでひと息ついて、水分補給。さて、ここから353ピークへと、稜線のユル坂を進んで下山にかかります。北尾根分岐からは、ピストン。但し、下山口へは鹿ヶ谷自然道を通らず、久しぶりに住宅地を抜ける道を歩いてみます。
途中で立ち寄った鹿ヶ谷公園に、「百数十年前の水害を伝える木の根」が展示されていました。大正15年9月の山本川の大洪水で、24名が亡くなったらしい。現在ほど、山を削りまくる宅地開発も進んでいなかったでしょうが、その分、砂防対策も十分なされていなかったのではないかと推測。
「武田山水車」に立ち寄りました。さっきの木の根は、このあたりから掘り出されたようで、ずっと昔の水害で流されたもののようです。往路へと戻るためには、少し下らなければならないとは思っていましたが、予想していたよりもっと下の方でした。それでも、やがて、ホームセンターに到着。自転車は無事でした。
店に入って、もう一度、後輪ブレーキにまつわる部品がないものか、詳細にチェックして見ますが、やっぱりありません。どうしたものかと思いながらも、ブレーキを締めるたびにガーガーと大きな音を鳴らしながら帰ることに。水でも吹き付けたら、あの乾いた音がしなくなるのではなどと考えながら。
ところが、ネットで調べてみると、ブレーキにグリースを注入したら良いことが分かりました。そうそう、たまたま数年前に買ってはみたものの、あまり使うことのなかったグリーススプレーがあることを思い出しました。さっそく、紹介されている要領で、後輪の注入孔のキャップを開けて、吹き付けてみます。
そして、試運転。すると、ほとんど音がしなくなりました。直後は、ヒューッと締まるような音がしていましたが、一晩寝かせておいたところ、朝の通勤時には、まったく音がしなくなりました。ブレーキの締まり具合が、若干弱くなったような感じはしますが大丈夫。この仕組み、はじめて知りました。(了)
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