いろんな人とちょこっとずつ話しながら坂駅まで歩く
尾根から湿った谷へ、そして再び尾根へと移る長々とした道。ようやく、天地川の登山口へ下りきりました。時刻は15時33分。これなら、宝くじの締め切り時刻に間に合うかも。心もち速足で、天地峠へと急ぎます。もやは歩きなれた道。沢を左岸へ渡り、前回谷の奥へ入り込んでしまった分岐をチェックして右へ。
どうしてここで道を間違えたのか、不思議な気分。やがて、中洲となっている岩場を乗りこえて、右岸へ。勾配が少し大きくなります。そして、大倒木の横たわる谷へと入ってきました。突き当りからは、かなり急な九十九折れの上り坂。ここは、何度上っても、若干分かりにくい箇所があります。
それを何とか乗りきって、天地峠にたどり着くことができました。ここでひと息。さて、坂町側の林道へ下りますが、ここからはイノシシの掘り返し後も凄まじい、落葉に覆われた荒れ道。若干急なところもありましたが、9分で林道口に到着。さらに進むと、舗装道路。前方に頭部が、日に照らされて明るく見えます。
ここで、汗で湿った上衣を着替えておきます。遠く広島市の街並みを眺めながら、道なりに下りていくと、墓地を過ぎたあたり、川の向こう岸から女性が橋を渡ってきたので、挨拶を交わします。こちらが先行して終わりと思っていましたが、その女性、ウォーキングをしていたらしく、こちらのやや速い歩きにもペースを合わせてきます。
そして、こちらが歩いてきたコースのことやら、はっきり確認できていない天地峠の歴史のことやら、その他若干のヤマ談義に。歩きながら、かなり話したような気分。やがて、前方から犬を連れて散歩してくる女性。その女性の知り合いだったうようです。そこで、話を聞かせてもらったお礼を言って、分かれます。
さて、今日はクルマの少ない、と言うよりほとんど通らない上の道を歩きます。しかし、坂駅までは長いながい道のり。いつの間にか、新しい道がつながっていたりして、迷いそうになりますが、何とか大丈夫。畑でハクサイを結んでいる女性に、「良いハクサイですね」」と声をかけると、「今日は良い天気でよかったねぇ」との応え。
手押し車をおしていた女性を追い越すときに挨拶すると、「山へ行って来たんかね。ご苦労さま」と声をかけられました。まさに「ふれあい山歩き」。途中、明神山の右背後に、絵下山のアンテナ塔らしきものが見えるところがありました。何か、不思議な光景。方向が違うような気がします。
しかし、後から地形図をチェックしてみると、南南東方向に両山の重なるポイントがあることが分かりました。いろんな人とちょこっとずつ対話しながら歩くことができて、長いけど楽しい道のり。ようやく坂駅に到着。ホームのベンチで、例のごとく、温湿計をチェックした後、完歩祝いの一杯を飲み干して、山歩きデータの書き出しにかかります。(了)
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