濡れた抉れ道を回避して「鬼のさんぽ道」へ抜け出る
広島南アルプス・ショートコース順縦走
雨脚が強くなってきたので、リュックにカバーをかぶせます。なくても大丈夫だろうと、カッパは持ってきませんでしたが、結構な雨量。まぁ、今日くらいの気温なら、歩いていると身体は温まるので大丈夫。草沼道交差点では、少し小降りになってきましたが、一刻も早く竹林に入りたい思いで、足速に歩きます。
しかし、竹林の中でも、ポタポタ落ちてくる雨水。耐えて坂を上ります。鬼が城山山頂への上りは、例のごとく急坂を通りますが、このくらいの雨なら問題なし。山頂から、火山方面を振り返りますが、雲に覆われているので大茶臼山あたりまでした、見ることができません。今回は、旧山道を通るつもりで、西へと歩を進めます。
ところが、八畳岩から、まさに抉れ道にさしかかむとするところ、右側にテープがあるのを発見。ひょっとしたら「鬼のさんぽ道」につながっているところでは、と林の向こうをのぞいてみます。ズボシでした。縦走路をほんの少しだけ、それたところで合流。抉れ道を通るより安全と、迷わずこちらに。
道行地蔵から急な上り下り、鉄塔を通過して、林の中を通るユル尾根道へ。雨は相変わらず、降り続いています。コース最後の急登は、左側ルートを登ります。滑らないよう、濡れた木の根に気をつけながら。コブに上りきって、ラストスパート。たどり着いた山頂。人気の鈴ヶ峰と言えども、さすがにこの天気では誰もいません。
長居せず、下山にかかります。「どこで上衣を着替えようか」と考えながら、摸木階段を、駆け気味に下ります。墓苑の東屋は、少し遠すぎる。しかし、下りていくうちに、雨がだんだん小止み状態になってきました。そこで、登山口のひとつ上にある木製看板のところで、着替えることにしました。
すると、幸いなことにその後、すっかり雨が上がってしまいます。乾いた服で気分良く、新井口駅まで歩きます。ようやくたどり着いたホームで、温湿計のデータをメモ。そして、待望の完歩祝いの一杯。もはやこれが、縦走する気力のささやかな源泉です。これを飲み干して、帰途に着きました。(了)
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