フェリー桟橋で鵜が潜って餌を捕らえるのを観察
弥仙ハイキング もみじ谷~大聖院
しかし、待てよ。ずっと前、フェリーから宮島桟橋に降りた後で、切符がないことに気づいたことがあります。このときはてっきり、古い上着の底の浅いポケットから落としたものと思い込んで、改札員の強い指示にしたがって、宮島桟橋でフェリー運賃を二重払いしたことがあります。そのときも、取り忘れていた可能性は大きい。
わずかな金額ですが、返すがえすも口惜しいムダ金。自らに非があったとはいえ、その日一日、いやな思いが後を引きました。それでも、便利さからJR便を使う愚かな自分。そんな気分を変えるために、フェリーの到着を待ちながら、桟橋の周りを見渡してみます。鵜が漁をしていました。
天満川より透明度が高いので、魚の群れがよく見えます。まるで、水中に止まっているような感じ。鵜は、突然海中に沈みこんで、15秒間くらい潜ります。残念ながら、その動きはよく見えませんが、予想外のところに浮き上がってきます。鵜は何度か失敗。それでも、やがて、岸壁に近くに、銀色に輝く獲物をくわえて出てきました。
朝早いためか、客はまだ少ない。ハイキングスタイルが前に数人。「倉敷ハイキングクラブ」とかのタグが、リュックにぶら下がっています。遠路はるばるご厄介なこと。フェリーが着たので、乗船にかかります。しかし、歩くテンポが遅いので、追い越させてもらうことに。彼らが二階席へ向かうのを尻目に、一階右側の展望室へと入ります。
宮島口桟橋が、少し西側に移転していたことが気になっていたので、たまたま座席が隣り合った、地元の人らしき女性にそのことを訴えてみます。しかし、詳しい理由は知りませんでした。浚渫工事でもしているのでしょうか。宮島に到着後、桟橋の改札口で切符を受け取ったのは女性職員。
いつもの町家通りを歩きます。行燈の絵が、以前あったような子どもっぽい素人画と違う、本格的な宮島の祭りシリーズになっていました。そんな風景をやり過ごして、もみじ谷へと向かいます。ロープウエイの乗り場への分岐を左に見て、少し谷を進んだところで、説明板のある登山口と思しきところに到着。
そこには、この谷の砂防堰堤は、「自然物」を使っていると書かれていました。なるほど、上りながら見てみると、コンクリート丸出しにはなっていないようです。最後は13号でしょうか。そこを過ぎると、鞍部の空が見えてきましたが、なかなかたどり着きません。前を行く男性ハイカーを追い越します。
「健脚ですね」のひと言がかかりますが、「いや、そうでもありません」と切り返しておきます。「健脚さ」も、相対的なものですから。次に追いついたのは女性ハイカー。「こんにちは」と声をかけても、反応しません。近づいて少し大きめに声をかけると、驚いて振り向きました。少し耳が遠いのかも。
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