武田山山頂のファミリールートをようやく完歩する
岩場の少し手前の急坂で、こちらの到達をまつ下山者に出会います。よく見ると健脚ハイカー。火山山頂でゆっくり休めたかどうか聞いてみましたが、愛想のない淡々とした反応。3度目の挨拶を交わしてすれ違います。低山が云々と言っていたから、アルプスあたりの高山を登る人なのかもしれません。
火山山頂には、年配の男性ハイカーがひとり。北に向かって手を合わせている様子。信心深い人なのかも。こちらがひと息ついている間に、武田山へ向けて先発してしまいました。後を追います。その人の鈴の音が聞こえてきますが、なかなか追いつけません。しかし、鞍部に近づいたあたりでようやく接近。
こちらの気配に気がついたらしく、立ち止まってくれていました。お礼を言って、先行します。そこから先、頭がぐるぐるといろんなことを考えて、ボーっとしてしまったのか、いつのまにか堀切り分岐ピークも平和台ルート分岐も見過ごしてしまいました。水越垰で、ひと息ついてコース最後の急坂上りに気合を入れます。
15時8分の到着にもかかわらず、武田山山頂には、誰もいませんでした。いつもの風景をひとわたり眺めて、下山にかかります。今回は慎重に進んだので、いつも道を見失ってしまう山頂部のファミリールートを完歩することができました。外れても、迷ってしまうことはないのですが、ちょっと難しいルートです。
展望広場で、上ってくる男性ハイカーとすれ違います。九十九折れ坂を下っていると、ヒノキが何本か伐られていたので、思い立って匂いをかいでみます。気づいたのは今ですが、あまり新しいものではなさそうです。幹や皮には、すでにカビが生えていました。切り株にほんのり香りがありました。
夫婦杉までの「大桜上道」と名付けられた坂を下ります。どの木が大桜なのか、見渡してみましたが、どうもはっきりしませんでした。時季に通らないとわからないかもしれません。そこから少し進んだところにあるコブで、上衣を着替えておきます。その後は、ほとんど下りですから。
目印の切り株を違うことなく谷へ下りて、流れを渡ります。前回歩いた時に、これがちょっと変化していると思ったのは錯覚だったようです。七久谷・谷ルートの断崖道を歩いて、草茫々の花みずき台口に出ます。そして、古市橋駅にも迷うことなく、無事到着。時刻は、16時21分でした。(了)
« 低山は暑いと言いながらも健脚ハイカーの歩きは速い | トップページ | 朝起きてみると自転車のタイヤがペチャンコ »
「やまなみコース縦走」カテゴリの記事
- 広島南アルプスロングコース順縦走 南半分 ③(2025.01.03)
- 広島南アルプスロングコース順縦走 南半分 ②(2025.01.02)
- 広島南アルプスロングコース順縦走 南半分 ①(2025.01.01)
- 広島南アルプスロングコース順縦走 北半分 ④(2024.12.26)
« 低山は暑いと言いながらも健脚ハイカーの歩きは速い | トップページ | 朝起きてみると自転車のタイヤがペチャンコ »
コメント