低山は暑いと言いながらも健脚ハイカーの歩きは速い
い 「そのルートはキツイでしょ」と、声をかけてみると、何と、ここから火山まで往復するとのこと。14時半まで行けるとこまで行って、戻ることにしているらしい。「火山往復とはすごい」、「いや武田山まで歩くのもたいへん」などとの応酬。なぜかしら、広電での往復にこだわっている様子です。
それにしても、かなりの健脚ハイカーと思いつつ、彼の「低山は暑い」との一言をしり目に、到着順で先発することに。心もちだけ急ぎ足の気分ですが、それでも普段のペースを乱さず、柚木城山から、二重鉄塔では造成の進行をチェックしながら歩いていると、さきほどの健脚ハイカーが追いついてきました。
「ここまでずいぶん時間がかかったな」とは思いつつ。追いつかれた以上、躊躇することなく、道を譲ります。遠慮深い人だったのか、己斐峠下山口が崩落していることなど伝えると、話を聞きながら、しばらく少し前を歩いていましたが、やがて、こちらもはじめて歩く国泰寺への下山ルートの手前あたりから、スピードアップ。
長い石段がありました。上ってくる夫婦ハイカーとすれ違い。寺の横を通り抜けるとき、かの健脚ハイカーとの差が少し開いてきました。追いつこうとしますが、その距離は縮まらず。大茶臼山登山口にある、相変わらずこちらに向けられた柚木城山登山口変更の貼り紙。やっぱり、あまり意味がないと思いつつ上ります。
そんなことを考えていると、いつの間にか、健脚ハイカーの姿が見えなくなってしまいました。しかし、その先行者の存在のためか、このコース一番の難所も、遅れを取りたくないという深層心理が働いたのか、あまり苦しさを感じませんでした。それでも息を切らせて、展望岩に到着。すると、ずいぶん前から居たかのように座っている健脚ハイカー。
指定岩を占めていたもう一人の男性ハイカーが立ったので、場所を譲ってもらいます。そして、昼飯にすることに。12時17分と最適タイム。準備を終えて食べかけると、健脚ハイカーが出発しようとします。「飯は食わんのか」と聞くと、何と「火山で食べる」とのこと。「また、すれ違うじゃろ」と送り出します。
彼は彼、自分を上回る人はいくらでもいるもの。山の空気を身体に感じながら歩くには、自分の脳ではこれ以上速く歩くことはできないと、いつものマイペースで進むことにします。とは言っても、このところのハードな清掃業務で鍛えられたのか、この縦走が以前ほど身体に堪えなくなってきているような気がします。
大茶臼山を出発して、丸山山頂に。反射板前の木々は、ますます樹高が増しているようです。しかし、初日観望を大茶臼山にしたところで、己斐ヶ丘病院までの地獄坂は同じじゃ。来年も、新年早々身体に鞭打つか。そんなことを考えながら、ときどき山の空気を深呼吸。やがて、石山から権現垰、そして三田垰を経て、火山の上りにさしかかります。
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