柚木城山の己斐垰登山口が縦走路最大の崩落箇所
広島南アルプスショートコース順縦走
反射板を回る道が整備されているということは、ひょっとすると、この先も、と期待します。ところが、そう思いながらもはじめのうちは、そのことが意識に上らず。ふと思い返して、下草の様子をチェックしはじめたころには、いつものようにササが茂っていて、これまでとあまり変わりない様子に。
畑垰に出ると、大茶臼山の上り口を塞ぐように、原付バイク。跨った男性がスマホのようなものを操作しています。ところが、こちらが近づくと、後ろに下がって、道を開けてくれました。そして、意外にも礼儀正しく、「こんにちは」のあいさつ。それに返礼して、昼食休憩までの最後の坂道にとりかかります。
展望岩には誰もいませんでした。湿度は71%ですが、気温22.3℃で、風もなく、岩が暖かいので、心地よし。久しぶりに柚木城山西側の造成の伸展を眺めながら、オムスビ昼食をとります。広々とした更地が、イオンの建設予定地に違いない。ゆっくり休んで14分間。さて、そろそろ後半を歩きはじめるか。
そう思って、仕度をはじめようとしていると、男性が下りてきました。さっきのバイカー。「さっきの人じゃね」と声をかけると、「是」と反応します。しかし、孤独を好むらしく、左側の岩陰に入って、ひとり佇んでいます。それならそれ。こちらも「お先に」とだけ声をかけて、大岩の間を下りることに。
鞍部に下りてみると、教順寺ルートが白い紐で封鎖されていました。ひょっとしたら、崩落箇所でもあるのでしょうか。己斐地域でも土砂崩れがあったとのことですが、このあたりでしょうか。地域のA4ペーパーニュースに、写真が掲載されていたことを思い出しつつ、このコースでいちばん長くて急な坂を下ります。
己斐垰下り口対側の国泰寺は平穏な様子。斜面に咲いた、風になびく美しいコスモスを見ながら歩きます。しかし、柚木城山の取り付きにたどり着いてみて、びっくり。入口に並ぶ巨大土嚢、谷が大崩落して広がっています。考えてみると、もともと岩と砂の谷道、ここが崩れる可能性は大きかったかも。
このところ、乾いた日が続いているので、行けるところまで行ってみることに。しばらく、踏み跡のようなものたどります。すると、砂地の急斜面に。ここがいちばん危険だったところかもしれません。人が歩いた痕跡も見当たりませんが、その先の崩れ残った山肌に、山道のようなものがあったので、そこをめざします。
そこから、若干ヤブっぽい道を過ぎると、キノコの密生している見慣れた古倒木に。皮肉なことに、土砂崩れのお陰で、傾斜が緩くなり、かえって歩きやすくなっていました。上からの進入口も、封鎖されていて、未踏の国泰寺ルートへの指示が出ていました。次回のショートコース逆縦走のときには、ここを下りてみます。
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