桧尾根ルートは水呑場で正面ルートに合流
白木山~押手山縦走
急で危ない尾根を進んでいくと、右側に抉れ道。おっ、これは正面ルートだろうか。それにしても合流するにはちょっと早すぎる、と思いつつも、これまで歩いてきた道に、さっさと見切りをつけて乗り換えます。それにしても、この道もかなりの急勾配、しかも落ち葉がいっぱいで滑りやすい。上っていくと、今度は緩やかな馬の背に合流しました。
これこそ、正面ルートか。それにしては、その下の道が、やや曖昧なような雰囲気。それでも、ともかく上ります。やがて、急勾配で、道らしからぬ道に。「これも正面ルートとは違うんかなぁ」と思いつつ、息を切らしながら桧林を歩いていくと、ついに見覚えある水呑場に出てきました。何の案内表示もありませんが、右下にはあるのが正面ルートに間違いない。
ホースから噴出してくる水で、顔や腕を洗います。ポンプで汲み上げていると、聞いたことがります。待てよ、水呑場と表示されている以上、この水は呑めるんじゃろ。飲んでみることに。その旨さに感嘆しながら、そこからはやや緩めになっている山道を上っていきます。八合目の表示。登山口から10等分して、8番目ということか。
そして9合目から、再び厳しい上りにさしかかります。下りてくる男性ハイカーとすれ違ったりしながら、上三田ルート入口をチェックしようとします。ところが、どうもそれらしきものを確認することができないまま、眼前には緑の広場。おや、いつのまにか、白木山山頂(888.9m)に到着してしまったようです。
そこには、頭にタオルを巻いて休んでいる男性ハイカーと、カップルハイカー。山頂広場が広すぎるので、それぞれの世界に入り込んでしまっていて、何となく、話しかける雰囲気ではありません。あいさつだけ交わします。気温24.6℃、湿度73%、日が差してきたので、少し暑い感じがしますが、じっくりと昼飯。
その間に、男性ハイカーが上ってきたようです。ふり返ってみると、この人も、頬かむりして独自の境地に入り込んでいます。疲労困憊していたのか、声をかける隙がありません。まぁ、ええわいと、見切りをつけて、この山頂広場北側の森へと山道をたどり、押手山方面に向かうことにします。ここは、里山探索をはじめたころ、縦走路と間違えかけた道。
そのときはすぐに気づいて、引き返しましたが、今回は、まともに下りて行きます。はじめは緩やかな尾根道。しかし、ケルンを右へ曲がると、下に落ちて行く急坂になります。そして、やがて緩やかになり、馬の背を鞍部へ。今度は743ピークへ向けて上ります。山頂は森の中ですが、木々の間からまばらに見える西の峰々。
一輪、大きな花が咲いています。どうも不自然さを感じながらもカメラに収めて、近づいてみると、何と造花でした。「なんじゃ、これは」と、直ちにデータを削除。そこから尾根沿いに西へと曲がり、テープに書かれた案内にしたがって、今度は北へと歩を進めていきます。前方に押手山らしきピークが聳えてきました。
« 大きなフェンスを通り抜けるのにひと苦労 | トップページ | 崩れ林道から斜面を下って倒木とシダの藪をこぐ »
「三篠川流域」カテゴリの記事
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ⑤(2023.06.02)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ④(2023.06.01)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ③(2023.05.31)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ②(2023.05.30)
- 白木山 椿谷・滝~正面コース ①(2023.05.29)
コメント