上山からは急だけど前を向いて下りられる道
烏帽子岩山から上山へと歩く
さて、出発するか。上山までの行程を、地図で再チェックしてみます。ゆっくり稜線を下りて、40mほど上ったところのはず。縦走路を北へ歩いていくと、コブに乗り上げました。上山山頂にしては、いかに言っても早すぎる。西へ下りる分岐も見当たりません。到底、ここではなかろうと、そのまま縦走路を進むことにします。
若干西側あたりに聳えてきたのが、上山でしょうか。その先、予想外の急で乱れた下り模木階段。そして、鞍部に達すると、再び、急な模木階段の上り坂に。マンション10~13階分くらいを上りきったところで、ようやく山頂(391.7m)に到着。林の中ですが、三角点があり、「上山」の表示板がありました。天応駅方面への山道分岐も。
出だしは、若干ヤブ気味ですが、はっきりとした道が続いています。急勾配のところもありますが、それでも何とか、前を向いて下りていくことができます。一部砂地のところで、足を取られ、少し滑ってしまいました。途中の岩場から、島々と烏帽子岩方面や傾いた日に照らされてキラメク海を眺めることができます。
高度を下げた山道は森の中へ。だんだん勾配は緩んできて、九十九折れ気味のルートをたどることになります。やがて、簡易橋を渡って、墓苑の間を通る道。さらに進むと、もうひとつの簡易橋が。これが上り道から見えていた橋のようです。その手前にあった水道で顔と腕を洗わせてもらうことにします。
不思議なことに、はじめ冷たかった水が、だんだん温くなってきました。とても、飲む気にはなりません。さて、その先にあるのが烏帽子岩上り口にある最後の民家でした。「ここ、ここ」と下りて行きます。これまで何度か上っていますが、この道を下りるのははじめて。上るときとは印象が違うので、若干慎重になってしまいますが、大丈夫。
線路沿いの魚店には誰もいませんでした。駅に近づくと遮断機の音。列車が近づいてきたか。上りか下りか分かりませんが、少しばかり速足で進みます。すでに、ホームには人が下りています。まだ、改札に残っていた女性駅員に、切符を買う時間はあるか聞いてみます。すると、「急げば大丈夫」との返事。
イライラしながらも、自販機で切符を購入します。急いでホームに向かい階段を下りていると、単線のため、上り下りともほぼ同時に列車が入ってきました。急いでホームに下りて、上り列車に乗り込みます。何と「岩国行き」で、乗り換え不要、ラッキー!。ゆるりと完歩の一杯を飲み干して、データの書き出しにかかりました。(了)
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