予定外の蛇行する道路を歩いて大林に出てしまう
白木山~押手山縦走
13時55分。この時刻なら、ひょっとしたら、洞庭15時01分発のバスに間に合うかも。確たる根拠のない期待を抱きながら、延々と道路を歩きます。雨がかなり強くなってきました。地図を読み取ると、右にせり出した山裾を回り、しばらくして道路が北へ70度ほど曲がるところに、大林へ抜ける林道があるはず。
それをチェックしながら、歩いて行きます。ところが、それらしきところが見当たりません。しばらく進んでいくと、左へ折れて山へ駆け上がる道への分岐にさしかかります。たまたま、左にあった民家から、その奥にある屋内の洗濯物干し場のようなところに出てきた女性に、「この左の道は大林に行きますか」と聞いてみます。
すると、「行かない」との答え。さらに、「まっすぐ行ったほうが良いですか」と質問すると、うなづきました。なるほどと、会釈して進みます。しばらく歩いたところで、ちょっと細いような印象ですが、ちょうど右に90度近く曲がる道。さらに、その後すぐに、谷を挟んだ右側の斜面に神社のような建物。
これで間違いなかったのだろう。それにしても、これは林道ではなくて、片側一車線の舗装道路じゃないか。どうも変な気がしますが、まぁ良いでしょう。地図と現実が相違することはよくあること。そう思い込んで進みます。ところが、地図の林道にはない、斜面沿いの激しい蛇行が始まりました。
やっぱり、この道は違う。遠回りになるので避けていた、もうひとつ北側の道路を進んでいたようです。二つ目の蛇行の手前で、15時01分まで余すところ20分。もはや、バスは17時台になっても仕方ないと、心もちゆっくりと歩くことにします。前方の山腹を走る自動車道が見えたので、少し政治的な皮肉を込めてカメラに収めたり。
しかし、だんだん大林小学校に近づいてきました。時刻をチェックすると、14時55分。ひょっとしたら、バスに間に合うかもという気持ちに。平地に入ったので、走ってみます。54号線に出てからも。しかし、大林車庫方面からバスが出てきてしまいました。何とか、100mくらいのところまで接近していました。
しかし、洞庭バス停にも停まることなく、過ぎ去ってしまう。「あぁ、無情!」。走るのを止めて、歩きます。しかし、バス停の時刻表を見てみると、15時台発車の便が何本かあります。広島駅行は少ないけど、バスセンター行なら20分間隔くらいであることが分かりました。ラッキー。よし、次の15時17分発に乗ることにしよう。
小屋にベンチまである豪勢なバス停、これ幸いと、リュックカバーを取り、カッパを脱いで、温湿計をチェック。、完歩の一杯を飲み干しながら、バスを待ちます。すると、雨が小降りになって、チラと薄日が差してきました。54号線をまっすぐ下りてきたバスには乗客が多く、運転手横の指定席はもちろん、前の方にも座れませんでした。
バスセンターから広電に乗り換えて、西広島駅をめざしましたが、これが結構時間がかかりました。これなら、横川駅前で下りて、JRに乗り換えたほうが良かったかも。ちょっと料金は高くなりますが、一駅間だけですから、同じように立ち乗りしても速いはず。次の機会があったら、そうしようてぇ。(了)
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