急斜面下りで滑って右手にケガをした悲惨な帰路
筒瀬422ピーク~404ピーク探索
さてここから、尾根筋を踏みはずさないよう、しかも、西側の尾根に迷いこまないよう気をつけながら。道があるのかないのかハッキリしない尾根を、それでも、「道なり」に下りていきます。しばらく、地形図どおりの緩やかな坂が続くので、このまま行けば楽勝かと思っていましたが、最後にどんでん返し。
尾根の端にある若干の展望地にたどり着きました。しかし、ここから先はルートが曖昧に。そこで現在位置をチェックしてみます。左に小高いピーク、そして背後に422ピークらしきものがありますが、これがなかなかハッキリと判断することができません。そこそこにして、下りることのできる空間を探してみることに。
左側にかけては斜面、右側に何とかやや歩きやすそうな勾配があります。そこをたどって行くと、再び、小コブに乗り上げました。そこから再び、ユル坂を探しながら、右へと下りていくことに。どうも、「左に行きすぎてはいけない」という、思い込みが働いたのかもしれませんが、とはいっても、左側もさほど緩い坂ではなかったよう。
まばらな雑木林なので、ヤブを漕ぐことはありませんでしたが、やがて、上りの苦労をしのぐ急な斜面に。途中で足を滑らせてしまいます。運の悪いことに、ちょうど手をついたところに岩の先が突き出ていたものですから、したたかに打ち付けてしまいました。手を開いていれば、どうってことはなかったのですが。
あいにくそのときは、木杖を二本、右手でしっかり握ったまま。おかげで、母指二箇所と薬指の一箇所を擦りむいて、血が染みだしてきました。泥まみれですが、洗うこともできず、さっと払って、後は血で流すつもり。指を動かすと痛い。そのうち、重機の音が聞こえてくるように。おっ、里が近くなったか。
喜びながら下りていくと、さらに勾配が大きくなってきました。しかも、篠竹のヤブに覆われた進みにくい難路。右斜め下方が明るくなっているので、開けた谷でもあるのだろうかと、そこをめざしていきます。下りてみると、下に太田川。重機は対岸で作業している模様。果たして、この下には、道路はあるのか。
藪に囲まれていて、よく分かりませんが、左下先の麓には川沿いの道路が見えるので、多分大丈夫。フェンスがあったので、乗り越えてコンクリートの則面を、二段下りてみます。すると、幅1m余りの、道のような空間が横に走っていて、さらにその下は、次のフェンスがあり、かなり高い則面になっていました。
これを乗り越えて下りるのは、ちょっと危ないぞ。他に下りられるところはないものかと、フェンスの見えなくなる西端まで、平行移動してみます。すると、幸いなことに、そこは谷になっていて、フェンスも下へ向かっていました。そこを伝って歩くと、さほど危険を冒すこともなく、何とか道路へと下り立つことができました。
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