積雪がない分少しばかり快調に歩きがはかどる
白木山連山縦走 上三田~中島
「ここから胡谷山までは、まだまだ長いぞ」と覚悟して歩きます。ところが、前回の積雪縦走のときと同じように、思っていたより早く、北東側急斜面にさしかかりました。今回は、木杖を確保していたので、この勾配でも何とか滑らず、割りと歩きやすい。しかし、キツイことには変わりません。
見晴らし鉄塔へ向かう道程。前回雪の中に落としたカメラの電池のことを思い出しましたが、しかし、疑惑エリアはすでに通り過ぎていました。また今度、通ったときに気をつけて、歩いてみることにします。まぁ、安駄山で失くした腕時計と同じように、発見する可能性は極めて小さいでしょうが。
鉄塔ピーク到着は10時56分。出発から2時間近く経っています。風景を眺めながら、ひと息ついて、次のポイントである「大槌山までも、まだまだ長い」と心します。いくつかの急勾配の抉れ道などを乗り越えて、迷わないようテープが多くなる広い尾根を通り、ようやく着いたのが12時03分。
前回は積雪の中を歩いたため、30分程度遅い到着。寒くて身体は冷えるし、白木山山頂まで待てないと、次善の策として、ここで昼食をとりました。風が吹いて、ときおり木の枝からストンと落ちてくる雪の塊に悩まされながら食べた、苦しい記憶がよみがえります。しかし今日、このピークはスッキリとした印象。
但し、林に囲まれているため展望もなく、ましてベンチなどありません。予定どおり、縦走路の急坂を下って、白木山をめざす、再び長い道程に。上三田から中島へと進むコースでは、これまで、あまり道を取り違えたことはありませんが、常に先々のテープを確認しながら、進むよう心がけます。
昨夏脱水気味になりながら苦労して上った、東尾根ルートとの合流点と思しきピークに巻かれているテープには、「どんぴしゃルート」と書かれていました。何が「どんぴしゃ」なのか、意味がよく分かりません。好き勝手なネーミングをするもの。そこから、しばらく歩いていると、男性の叫び声が聞こえました。
白木山山頂にたどり着いたハイカーの歓声かと思っていましたが、実際に歩いてみると相当の距離。どうも違ったようですが、それ以上追及しようがないので、忘れることにします。いつものように、696ピークを巻くトラバース道の方を歩きながら、木杖を確保。さらに農園谷ルートをチェックして、正面道合流点までの急登に備えます。
斜面右側をトラバースする道があったので、疑うことなく自然に踏み込んでしまいます。ところが、急に案内テープが見当たらなくなってしまう。斜面を見上げても林ばかり。そういえばここ、前回も通って、結局、雪に埋もれた斜面をよじ上ることになってしまったような記憶。誤りの小さいうちに、直ちに、引き返すことにします。
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