思いつきのバカの芽探しを止めて歩くことに集中する
広島やまなみ(南アルプス)ロングコース逆縦走
畑垰から丸山(457.6m)に向かいます。「そういえばこの時季は、山菜の季節」と、急に思いついたので、コシアブラに気を配りながら歩きます。久しぶりなので、どんな芽だったか思い出しながら。2つ、3つと見つけましたが、テンプラにするには、これでは少なすぎる。無駄にしてはいけないので、採取しませんでした。
しかも、山菜探しに気を取られていると、スピードが遅くなる。浮気をやめて、歩くことに集中することにします。そんなことを考えながら、進んでいると、前方から男性ハイカーがやってきました。手には、緑色のものが三分の一ほど詰まったポリ袋。「コシアブラですか」と聞くと、頷きますが、「思っていたより、少なかった」との言。
山菜取りを主目的に来ているようなので、「ここまでのルートにも、チラホラありましたよ」と教えます。しかし、すれ違った後、「あれだけ採ったら十分でしょ。根こそぎ持って帰りょんじゃなかろうか」と、心のつぶやきがもれてきます。しかし、その先にまだ、いくつか残っていましたから、「根こそぎ」ではなかったようです。
石山にさしかかったとき、前から”スキンヘッド“のハイカー。岩に乗り上げて道を譲ると、「いつも、だいたいこの時間じゃね」と意味不明の弁。「え?」と聞き返します。「以前、ここで弁当を食べよった人?」と確認してきたので、否と応えます。どうも、誰か、似て非なる他の人と間違えたようです。
このスキンヘッドハイカー、どこかで出会ったことがあるような気がしないでもありません。それでも、確かに毎回、地点の通過は、だいたい同じ時刻ですが、とは言っても、ロングコース逆縦走は年2回だけ。しかも、この石山で印象に残るほど話をした記憶がありませんから、こちらが忘れてしまっていたということでもないでしょう。
その後、「今年も可部トレイルランがあるらしいけど、ランナーに出会わんなぁ。平日やから仕方なかバイ」などと、思いながら歩いていると、その心を読んでいたかのように、権現垰から上っていると、若いランナーが駈け下りてきました。そのスピードを殺さないよう、一気に左脇へ跳び上がって、道を譲ります。
伴垰を過ぎて、火山への上りにさしかかったところ、「ふくらはぎがパンパン」などと話しながら、にぎやかな3人の女性ハイカーが下りてきました。あいさつしながら、身体をかわします。ひょうたん岩下り口、展望岩角をきちんとチェックしてたどり着いた火山山頂(488m)には、誰もいませんでした。
山頂から、鈴が峯をはじめとする縦走路の山々を眺めることができます。よく、あんな遠くから歩いてきたもの。右足首は西峰上り以来、さほど苦痛ではなくなっていますが、上りで違和感。そして、下るときに、いつものように小趾の先に若干の痛みが出ています。しかし、もはや歩き切る以外に選択肢はない。
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