春なのに脱水症状か 大腿四頭筋内側広筋に引きつり
宮島陸路反時計回り一周
尾根を上っていると、ときどき腹に響くような爆音が聞こえてきます。岩国基地の米軍機か? しかし、音は光より遅いので、音を聞いて見上げると姿はありません。それでも、岩船岳山頂に乗り上げる前に、流線型のジェット戦闘機の機体を見ることができました。以前、由宇町で見たことのあるプラウラーでしょうか。
この前は、相当気合を入れたけど、上ってみると大したことないと感じた岩船岳最西端ピークへの上り。今回は何となく急坂に感じます。相棒はもはやヘトヘト。それでもどうにかこうにか上りきって、そこからしばらく進んだところで、ようやく標高466.6mの山頂にたどり着きます。さらに、気力をふりしぼって展望岩へ。
14時37分。1月の西回り縦走より4分の遅れに。10㎞長い、帰りの行程が少し心配になります。それにしても、今は休まなければ。気温21.0℃、湿度47%で、風もなく快晴なので快適な環境。しかし、どうしたわけか食欲がない。オムスビをひとつ食べようとしましたが、3分の2くらいしか口に入りません。
後は無理やり押し込んで、しばらく岩の上で青空を仰ぎながら休憩。その間に、疲れているはずの相棒は、オムスビ3つをペロリと完食。それにしても、この状態、去年夏の脱水症状に似ています。そうえいば午前中、何度も尿意があったことを思い出します。ひょっとしたら、完歩前祝いの一杯が悪さしたのか。それとも、週半ばの疲労の蓄積が原因か。
ちょっぴり遅れているにもかかわらず、結局20分余り休むことに。「ちゃんと家に帰れるかね」という相棒には、「ここは宮島西端の山の上じゃ。歩いて帰る以外にないじゃろぅ」と、諦観とそれに相反する帰途への意気込みという対立物を統一して示します。しかし、休んでいたら足の痛みが増して、再出発は不自然な歩き方になってしまいました。
これはときどきあること。本格的な下りにかかるまでには、岩コブが後2つありました。そこをよじ上っていると、両脚の大腿四頭筋の内側広筋が引きつって痛い。歩けません。前側のこの筋がつるのは、はじめての経験。やっぱり、脱水が原因か。それでも、少し休みながら、トリガーポイントらしきシコリをほぐして、何とか乗り切ります。
ニセピークから縦走路の青海苔浦分岐までは、基本的に下りですが、そこは自然の山、いくつかの急降とコブがあります。しかし、下りは問題はなく、上りも傾斜が緩やかなので、もう内側広筋は大丈夫。さらに、そこから牛馬道出口までは、なかなか出口が見えないといった感じでしたが、所要時間は20分。
下りてきた林道は、勾配が緩やかなで歩きやすい。しかし、しばらく続いた小砂利道が、相棒の足裏には痛かったとのこと。そして、青海苔浦の海岸道路に出てきたのが、16時17分。相棒に「ここからなら、月や星の明かりを頼りにでも歩けるから大丈夫」と話しつつも、そういった事態にならないよう、先を急ぎます。
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