宮島桟橋にたどり着いたときにはあたりは真っ暗
宮島陸路反時計回り一周
青海苔浦から東側の海岸道路を歩きます。西海岸と同じく、上り下りのある道路。それでも、これまでの山道よりずっと楽。それにしても、大砂利までの道程は長い。なかなかたどり着きません。そのうち、脱水症状が回復、少し食べれそうになったので、残っていたオムスビを、ゆるゆると歩きながら完食します。
大砂利に着いたのは、17時31分。期待しながら、地形図をリュックから引っ張り出して、チェックしてみましたが、東海岸ルートのまだ半分にも達していないことが分かります。それでも、ここまで歩いてきたことを相棒と讃えあい。あともうひと分張りと気合を入れます。もはや、足の痛みはあまり感じなくなってきました。
確か、入浜を過ぎて上りに入った頃、軽自動車が一台、背後から迫ってきました。万が一にでも、これに助けてもらうと、歩き記録が崩れてしまう。それにもかかわらず、心の片隅では、止まって「乗って行きませんか」と声がかかるかもしれないという、ほんの少しだけの期待も。しかし、冷たく通り過ぎてしまいました。
世の中甘くない。そして、覚悟していた鷹ノ巣山峠(仮称)までの標高100mを越える上り。長いながい坂が続きます。垰の頂点になかなかたどり着きません。ところが、もし、早くピークに達して、再び下って上ることになったら大変と、少しキツイにもかかわらず、長く上りが続くことを、相棒と喜びながら歩きます。
ようやく待ちにまった垰に到着したのは18時28分。日没時刻を少し過ぎて、暮れ模様になってきました。一息入れて、包ヶ浦へ下りたころには、薄暗くなってきました。しかし、ここからは、ポツンポツンとですが街灯があるので、まさに暗くなっても安心。浜辺で練習でもしているのか、歩いていると笛の音が聞こえてきます。
山を抜ける林道には確か街灯などなかったはず。そこを通らずに、少し遠回りになりますが、道路を歩いて桟橋に向かうことにします。緩やかな勾配の坂を過ぎ、思っていたより大回り、ようやく宮島桟橋に到着したのは、19時23分でした。あたりはもう真っ暗。今日は、10時間43分歩き続けたことになります。
岩船岳山頂直近は、最悪のコンディションでしたが、緩やかな海岸道路を歩いて、身体も気分もだいぶんほぐれてきました。しかし、相棒は「このコースは、二度と歩きたくない」とのこと。確かに、岩船岳ひと山だけですが、その行程にかなりの上り下りがあって、しかも、道が分かりづらいところのある難コース。気分転換のレクリエーションどころか、無限地獄に限りなく近いハードトレーニングでした。(了)
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