今回の縦走路はコバノミツバツツジのお花見街道
広島やまなみ(南アルプス)ロングコース逆縦走
八幡東登山口にさしかかると、九十九折れ最初の折り返しあたりに夫婦ハイカーが上っています。バスから降りたのは自分だけだったので、おそらく地元の人でしょう。頑張って進んでいましたが、上りはじめの急坂、やがて女性の方が音を上げてしまいます。あいさつを交わして、先行させてもらいました。
尾根道に出ると、コバノミツバツツジが花盛り。昨年歩いたときは、4月28日だったので、もはや盛りは過ぎていたようで、登山口に書かれている「お花見山」というのは本当かなと思っていましたが、これなら納得。しかも、今日はこの鈴が峯だけではなく、やまなみコース縦走路が全部、お花見街道になっていました。
その後、途中の砂コブと桜ヶ丘とかいうコブあたりで、それぞれ鈴を鳴らしながら下りてくる女性ハイカーとすれ違います。そのひとりに、「もう上ってきたのですか」と声をかけると、「そこをまわってきただけ」との答え。おそらく、少しキツめの散歩バージョンで歩いているのでしょうか。先ほどの夫婦ハイカーもそうかも。
そんなことを考えながら、このコース三指に入る急坂を上って、西峰にたどり着く頃には、不思議なことに、右足首に痛みをほとんど感じなくなっていました。足の血液循環が良くなったからでしょうか。幸いなことにその後も、順調な状態が続きます。やはり、多少の痛みがあっても、臆することなく動いてみるもの。
ツツジの咲き誇っている山頂(320.6m)で、ひと息ついていると、女性ハイカーが東から上ってきました。「花がきれいですね」と讃えあい、「それにしても、天気がいまひとつ」と共感。「昼から晴れたら良いですね」と言い残して、東峰へと進みます。途中の展望コブで、何やら大きな声で話し合っている男女ハイカーを、横目に通り過ぎます。
東峰(312m)は無人。道行地蔵を通り過ぎる散歩者を横目で見るまで、誰もいませんでした。そして、鬼ヶ城山。新しい道のでき具合が気にかかります。最初の急坂を上って、尾根道に乗り上げたところ、そういえばここも、木々が伐採されて少し道が広くなっています。そして、抉れ道の前にある「新道」はまだ何の案内表示もありません。
まだ、文字どおり道半ばのように見えます。縦走の先は長いので、もしも試しに歩いて、ヤブを漕ぐことになったらまさに薮蛇。そのまま抉れ道を上ります。しかし、八畳岩の手前あたりから見下ろすと、道がありました。さらにパノラマ道の出口にも道。ここまで続いているのでしょうか。どうも、鬼ヶ城山山頂(282.4m)を巻くようになっているようです。
そこからも孤独に歩きます。草沼道を渡り、捻れ階段に。今日も休まず上りきる寸前、息を切らせているところに、下りてきた男性ハイカー。呼吸を整えてようやく、あいさつの声をかけます。それが苦しそうに見えたのか、その人はニンマリとした笑顔で応答。何となく、小バカにされたような気分が後を引きます。
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