残雪の縦走路を歩くのはしんどいけど「ええ経験」
広島やまなみロングコース逆縦走
どこから上ってきたのか聞くので、鈴が峯からと答えると、ここでも驚嘆。彼らはやん谷ルートを上ってきて、武田山をめざしていたけど、あまりに雪が多いので丸山山頂に変更したらしい。「これから鈴が峯へはとてもいけそうにない」と言っていましたが、今からは当然無理。しかし、やん谷ルートも急坂じゃったろうに。
さらりと、先に出発して火山へと向かいます。途中で思いついて、滑り対策の木杖を確保します。少しは歩きやすくなったような気分。今回はアイゼンを持ってきませんでしたが、果たして、それで歩きやすかったかどうかは疑問です。とにかく雪道は歩きにくいもの。丸山山頂時点で、昨年2月の到達時刻より19分の遅れに。
一昨年、順コースを歩いたときに、積雪に見舞われましたが、南へ向かうにしたがって、雪が少なくなりました。ところが今回は逆コース。北へ向かっているとともに、しかも曇り空、気温がさほど高くならないので、残雪の量はだんだん増えてくるような感じがします。それで、だんだん、歩行速度も落ちてきているよう。
ハイカーが通る山道の雪は溶けてきますが、その周りに残った雪に阻まれて、雨のように流れていきません。そのため、低いところはベチョベチョの湿地状態になっています。そうでないところの雪は、シャーベット状になっていて滑りやすい。特に岩の上が危ない。前に倒れることはないかもしれませんが、後にひっくり返る可能性大。
火山山頂手前の展望角あたりで、下りてきた男性ハイカーに向こう斜面の様子を聞きますが、その人はピストンしてきたとのこと。そのすぐ後にすれ違った女性ハイカー。どうも先ほどのハイカーの連れのように見えたので、あいさつをしてかわします。その角の急な段を乗り上げて、山頂広場を見ると、こちらへ向かってくる、男性ハイカーが4人。
すれ違うとき、先頭の年長ハイカーからまたもや、どこからの質問。今日はこちらから言わなくても、よく聞かれます。「鈴が峯の八幡東口から」と答えると、「南側から縦走するのは大変と聞いている」との反応。たった今、この山頂(488m)への急坂を上ってきたところなので、実感を込めて、「ほんとにしんどい」と相槌を打ちます。
そして、そのハイカーの結びの言葉は、「ええ経験になったね」でした。しかし、やまなみコースの縦走は37回目、そのうち半分近くが逆縦走ですから、すでに何回も経験したことに。それでも、こんな雪道を歩くのはめったにないことですから、そういう意味では「ええ経験」というのも当てはまるかもしれません。
火山から水越垰への下り道は、思っていたほど残雪は多くありませんでした。コンパスをチェックしてみると、なるほど、北ではなくて、東斜面です。とは言っても、滑りやすい箇所がところどころあるので気をつけて下りていきます。何とか水越垰にたどり着いて、これからの最後の急登を前に、水分を補給します。
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