南原峡 頭に積む雪の岳は 一揺り吹きておろす
堂床山~可部冠山縦走
バスは、幹線道路から左に入って、南原川沿いに進みます。「南原」の文字の入ったいくつかの停留所を過ぎると、やがて、南原ダムが見えてきました。そして、しばらくすると、スポーツセンターらしき丘の上へ向う方向へ曲がりました。すぐにセンター前停留所。終点はもう少し上ったところに違いない。危うく、無駄足を踏むところでした。
教えてもらって正解。運転手に丁寧にお礼を言って、バスを降りようとすると、さらに、「シカとイノシシに気をつけて」とアドバイスをしてくれました。イノシシが危険なのは分かるけど、野生のシカも角をはやしたオスは危ないかもしれません。いずれにしても、出会ったときに、こちらが慌てなければ大丈夫でしょう。
さて、どこを通ってダムに行けばいいのか。道路が入り乱れている地図をチェックして、自らの位置を確認。バスが通ってきた道路へ下りてみると、北方向が「南原峡」への案内板があるので、左に曲がって道なりに進むと、ダムが見えてきました。昔、何度かクルマで来たことがある懐かしい風景。
最近では、高松山に上ったときや、確か白木山の山頂からも見えたような覚えがあります。発電所を過ぎ、手前にある封鎖された林道を横目に見て、トンネルを潜ると、ダムの裏の方に出てきました。フェンス越しに湖が見えます。道中の石碑に刻まれているのは、ダム建設に関係した人の名前でしょうか。
しばらくすると、道路は下り傾斜になり、川沿いに進みます。橋を渡って左へ。右は「国際釣場」との案内。「国際」というのは、地名かもしれません。そして、少し歩いて、もう一度次の橋を左に渡ると、登山者用駐車場のある登山口に到着。その左奥に堂床山登山口がありました。案内があるので分かりやすい。
入ろうとすると、クルマのそばにいた女性ハイカーからあいさつの声がかかったので、返します。連れらしき男性ハイカーは、黙々と準備をしている様子。入ってすぐ、河東碧梧桐の句碑がありましたが、うまく読めません。坂歩こう会のサイトによると「南原峡頭に積む雪の岳は一揺り吹きておろす」とのこと。
そこからしばらく、広い林道のような道が続きます。しかし、それも加賀津の滝まで。そして石階段を上ると、岩場を経て、急な山道になります。ところどころ、かなりの急勾配も。尾根を直登するのですが、若干九十九折れ気味になっているので、割りと歩きやすい。ずっと上りばかりでもなく、中にはトラバースしているところも。
北側の斜面や林の陰になっている部分など、ところどころには、うっすらと残雪が見えはじめました。そして、上るほどに、山道にも残雪がチョッカイを出すようになってきます。やがて、今度は山道の上にまともに、残雪がはびこるようになりました。この尾根を上ったところで、しばらく斜面をトラバースした後、山頂へ150m余りの直登になるはず。
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