ペアハイカーがつけていたのは本格派鬼の爪アイゼン
堂床山~可部冠山縦走
ついでに左足のアイゼンも調整して、キシッと締まったところで、分岐に戻って、冠山をめざします。もちろん、ペアハイカーは先に行ってしまったようです。これから進む方向から、何やら人の声のような音。山頂からいきなりの急坂を下りたところで、男性ハイカー2人とすれ違います。足元を見ると、アイゼンをつけてはいないような感じ。
なるほど、しばらくは、必要なさそう。しかし、それでもやがて厚い残雪の急坂に。ここは滑りそう。そして、次のピークへの急な岩場を上っていると、上から男性ハイカーが数人下りてきました。やり過ごして、上りきったところがようやく冠山山頂(735.7m)。山名に違わず、ここは見晴らし抜群です。さっきのペアハイカーが居たのであいさつ。
他にも数人のハイカーがいました。すぐその後に、犬を連れて、東側の登山道を上ってきた家族ハイカーも。そして、南側の岩に座っていた人が下山しようとしていたので、その後を貰い受けて、12時55分と遅くなった昼食をとることにします。気温9.8℃、湿度48%ですが、風がないので余り寒さを感じません。
話をしたハイカーとは誰も、これほど雪が残っているとは予想していなかったようで、念のため持ってきたアイゼンが役に立ったことに共感。そして、例のペアハイカー、足元をみると、天応の烏帽子岩で見たような鬼爪のガッチリした本格派アイゼン。道理で、こちらのように、途中で紐のほつれを気にすることなく、歩けたはずです。
西の方を眺めると、堂床山が遠くに、白く高く聳えています。あんなところから歩いてきたのかと、その難行苦行をペアハイカーと分かちあいます。温かそうなコーヒーを飲んでいる彼らを後に残して、先行。この山頂から東への下りも、いきなりの急坂です。しかし、しばらくすると可部垰を経て、緩やかな下山道に。
途中、いくつか東への分岐がありましたが、何の案内表示もなし。南への道を貫くことにします。そして、残雪道から、やがて湿地道に変ってきました。タイミングが難しいところですが、このあたりでアイゼンをはずすことにします。正解でした。後は、凍った折れ橋と雪の吹き溜まりのようなところが一ヶ所あっただけ。
その吹き溜まりを、冠山山頂で昼飯場所を提供してくれた男性ハイカー2人が歩いていました。声をかけると、向こうも、こちらのことを覚えていてくれたようです。再会を、ほんの少しだけ喜びあいながら、先行させてもらいます。ガレ道を通って、やがて駐車場に出てきました。「冠山登山口」との表示板あり。
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