胸ほどの高さのシダ藪ではスパッツも役立たない
宮島陸路西回りで岩船岳から尾根ルートを前垰へ縦走
そして、ようやく岩船岳の上り口へたどり着きました。住居跡のような広場は、ここもズブズブの湿地になっているようなので、そこから先へは行きません。結局、ここが、あての木浦なのかどうかハッキリさせていないのですが、すでにかなり遅れを取っているので、ひと息ついたら、すぐに上りにかかります。
ここも、何とか道らしきものをたどるルート。若干湿った道が、上の方にもあります。そして、雪解け水を溜めたシダ藪が、延々と続きます。そのうち、胸の高さくらいに茂っているところも。もはやこうなると、スパッツは役立たず。ズボンも、シャツも濡れてきます。やがて、シューズの中にまで沁み込んできて、グチュグチュ状態に。
やっぱり、防水スプレーが効いていないからだろうかとも思いつつ、シダ藪をかき分けながら、急坂を上っていきます。そして、旧軍施設跡の廃墟のあるピークに到着。ここから、危うく道を見失いそうになりますが、時計回り一周のとき、迷った記憶を呼び起こしながら、右往左往。何とか上り道を見つけ出します。
このコブを一旦下って、今度は御床山へと向かいます。ここからも急坂が続いて、しかも長い。膝くらい高さの、延々続くシダ藪をかき分けながら。そして、ようやく、まだかまだかと思って歩いた、御床山山頂の大岩にたどり着きます。ここでルートが若干不鮮明になりますが、何とか西側の危ない道をたどります。
それにしても、この御床山、「山」になっていますが、岩船岳のコブと言っても良いのではないでしょうか。何しろ、ほんの少ししか下らず、ほとんどトラバースして岩船岳山頂への上りに入ってしまうからです。それとも、この大岩のあるところは、御床山山頂ではないのでしょうか。こちらが勝手に勘違いしている可能性も。
たどり着いた岩船岳山頂(466.6m)。展望岩に出て、阿多田島の方を眺めてみます。少し大きめの船が停まっていますが、貨物船ではないようです。ひょっとしたら、海上保安庁の事故調査船でしょうか。すでに昼食は済ませているので、ここには長居をしません。ひと息ついて、起伏の激しい稜線を進みます。
船岩を過ぎて、「ニセピーク」の岩の上で、靴下を絞ります。軽快にピークからの急坂を下りていこうとすると、手袋の片方を落としたことに気付きます。取って返してみると、幸いなことに、二本倒木の間にありました。良かった。しばらく、急勾配の下りが続き、一旦緩やかな道になりますが、そこはシダ藪。
そして、今度はシダを摑みながらおりる急坂。それでも、やがて大川分岐、青海苔浦分岐を経て、再び上り道に。岩コブから351ピークへと向かいます。それまで北へ向かっていた道は、そこから東へと切り替わり、今度は下り急坂。林がまばらなので、手でつかめる物が少なく、やや歩きにくいところ。
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