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2014年2月14日 (金)

大元公園への下り道で大きなシカと対峙することに

宮島陸路西回りで岩船岳から尾根ルートを前垰へ縦走

 下りきると、緩やかになります。三ツ丸子山分岐を過ぎると、それまで広かっImgp2039_editedた道が急に狭くなり、シダ藪に蔽われてきます。それも、岩船岳西の上りルートにあったような、胸までの高さ。しかも、あの時より長く続きます。ところどころ、残雪も見られます。これでもう、若干乾きかけていたズボンもシャツも、ビッショリ。

 さらに、ここは何度も通ったことがあるので覚悟はしていましたが、極端に道幅が狭くて危ないところも。何とか乗り切って、先垰に到着します。ここから多々良林道へ向けて、森の中を下りていきます。だんだん薄暗くなってきているので、目が利きにくくなってきます。でも、森を抜けて林道に出てみると、まだ大丈夫。

 急流に足を突っ込まないよう気をつけて、乗り越えます。そして、前垰への道、丈Imgp2040_editedは低いものの再びシダ藪に。峠に着いたのは、16時19分。すぐに大元ルートへと入って、少し足速に下りていきます。いくつかの倒木。これまでのように歩きにくいのですが、一番の大倒木の難所では、谷側を迂回することができたので少し楽。

 やがて林道のような広い道に下りていきます。歩きやすいので、少し小走り気味に。すると、道の真中に大きな黒いシカ。ジッと立ち止まって、こちらを見ています。とても避けてくれそうにないので、こちらが、その右側をすり抜けます。その後すぐ、振り返ってみると、シカも体勢を変えて、こちらを見つめていました。

 幸い何も起こりませんでしたが、いくら宮島のシカでも、山の中で一対一で向きImgp2041_edited合うのは、少し不気味な感じ。しかも、「シカは野生です」という掲示板はあるものの、本土の山で見かけるシカのように、人が近づいても逃げないので、一層です。そして、何とかまだ明るいうちに大元登山口にたどり着くことができました。

 休憩所で、シャツを着替えようとしますが、指かかじかんでいるため、ボタンを上手にはずすことができず、時間がかかります。この先はシダ藪はないので、もう一度靴下も絞りなおしておきます。まぁ、それにしても、ここまで来れば、たとえ日が暮れて闇に包まれても、桟橋まで帰ることができるので、安心。

 しかし、まだ当分大丈夫でした。ここからは、朝と同じ道を通ります。そうは言っImgp2044_editedても、すでに締まっているみやげ物店もある時刻。宮島桟橋に着いのは17時22分、だんだん暮色になずみかけてきました。待機していたフェリーに乗船すると、客室は満席。開いていた外の座席に腰掛けて、完歩の祝いの一杯を飲み干します。

 今日歩いたコースでは、誰ひとりとして出会いませんでした。往路のフェーリーには、「新年の会」とか話しているハイカーのパーティ。弥山にでも上ったのでしょうか。帰りの船にもハイキングスタイルがいましたが、アングロ人。最近は英語から遠ざかっているので、話しかけてみようという気分にはなりませんでした。(了)

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