春日野団地から聞こえてくる大音響は楽器演奏会?
広島やまなみショートコース順縦走
火山の山頂広場には焚き火でもするのか薪が積まれています。こんなところで火を燃やして、大丈夫なのだろうかと、残ったハイカーと話し合います。ほんの少しばかりヤマ談義に時間を費やした後、丸山へ。さきほどの縦走ハイカー、姿がなかなか見えません。結構速く進んでいるのでしょうか。
ところが、ひょうたん岩下り口の大岩あたりで、そのハイカーの、耳に心地いいカラカラという乾いた鈴の音が聞こえてきました。やがて、その姿を発見。マイペースをキープしつつ岩場を下りていきますが、しかし、伴垰からの上りになると、縦走ハイカーはややペースダウン。追いついてしまいます。こちらに気がついていたようで、道を避けてくれました。
道を譲ってくれたのですから、カンサハムニダなのですが、ちょっとだけ面白くなさそうな渋面を感じとります。何か屈託でもあったのか。しかし、これは仕方ないこと。山では自分より速いものに、素直に道を譲るのは当然。こちらも身体の限界に挑戦しながら背に腹は変えられない状態で、鈴が峯まで歩いているのですから。
先ほどから、春日野団地の方から騒々しく鳴り響いている音楽、季節外れの運動会をしているわけでもなかろうと思いつつ、「いったい何ごとでしょうか」と、その縦走ハイカーにたずねてみます。すると、さっきの渋面の印象からか、「売れ残っている宅地の販促じゃろ」との投げやり気味に受け取れる応え。
にぎやかな音が続いています。まばらな林の間から眺めると、学校ではなく、公園のような広場に、紅白模様の入った大きなイベント用のテントが見えます。石山に達したところで振り返ると、ひとも何人か出ているようです。でも、じっと立っていると寒かろうに。しばらくすると、ヤマハの楽器演奏会とかいうアナウンスが聞こえてきました。
それにしても、大音響。確かに、その演奏会も宅地販促の呼び込みとして行われていた可能性は否定できませんが、定かではありません。「販促」というのに、何か根拠があったのか、縦走ハイカーの思いつきに過ぎないのかもしれません。まぁ、どうでも良いことなのですが。あまりに騒々しいので、ついつい関心を持ってしまいました。
石山の上に至るまでときどき、乾鈴のカラカラ音が聞こえていましたが、それ以降はプッツリ。大塚垰を過ぎた急坂で、ゆっくり上っている無口な男女ハイカーが道を避けてくれたので、追い越します。このあたりには、下草の葉に少しだけ残雪があります。火山でも山頂周辺に少しだけ残っていました。
さて、丸山(457.6m)に到着。ところが、慣れ親しんでいた山頂表示の木の板がなくなっています。「どうしたんじゃろう」と、周囲を探してみますが、それらしきものは見あたりませんでした。封鎖された反射板の前で、ひと息ついて、大茶臼山へ向かいます。下草の刈られた歩きやすい道で、しばらくの間、高歌放吟。
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