山で出会う人とは対等な「素」のままの人間関係で
広島やまなみショートコース順縦走
三滝山ルートとの合流点に男性ハイカー。左にそれて鉄塔の丘に上っていくので、あいさつの声をかけて通り過ぎます。畑垰から大茶臼山への上りは、いつも通る道ながら、結構な勾配のある坂。このところずっと取り外されたままになっているガードをすり抜けて、鉄塔ビルの下を通って下へと向かいます。
何となくこの調子では、展望岩には誰もいないかなと思っていると、ラジオの音。男性ハイカーがいました。指定岩は占拠されているので、左隣の岩の上に座って、オムスビ昼食をとることにします。気温6.7℃、湿度55%、岩が冷えているので、しばらくすると、尻がだんだん冷たくなってきます。
ちょうど昼のニュースの真っ最中、ラジオからは、山の心静かな気分を壊してしまう、安倍内閣に関わるイラつくニュース。耳ざわりな音だと心の底で思っていると、定番のスカートを履いた山ガールがひとり、さわやかな香りを残して、通り過ぎていきました。そして、食べ終わったので、ラジオハイカーに話しかけてみます。
まず、いちばん目につく、かなり進んでいる造成地のこと。しかし、このハイカー、大茶臼山には上ったのは初めてということで、話が通じません。そのため、これまでの経過などを、少し伝えします。それにしても、山歩きが好きなのか、昨日、宮島の博打尾から弥山を経て、奥の院まで歩いたばかりで、少し疲れているとのこと。
しばらく、己斐垰の縦走路の取り付きのことなどを話した後、出発しようとすると、鉄塔で追い越した男性ハイカーが到着。それにしても、ずいぶん時間をかけてきたようです。さらに、岩を下りようとするとランナーがやってきたので、道を空けます。すぐ後を下りていきましたが、もうその姿は見えなくなっていました。
墓苑の前から上る柚木城山ルートの途中で、いつも見るキノコに覆われた倒木、歩きにくいから処分されてしまったのかと、思っていたところ、実はもっと上の抉れ道にあることを再確認。自らの記憶がいかに曖昧なものであるかを、改めて悟ります。そして、緩やかな縦走路を上り下りして、山頂コブ(339.4m)でひと息。
南側へ下りようと、気持ちを向けたときに、その方向からツーストックハイカーが上がってきました。どこからと聞かれたので、武田山からと応え、今回は東峰に下りることを話します。すると、先方は鈴が峯西峰の八幡東口から歩いてきたそうですが、話を聞いているうちに、そのことを自慢したいのだということに気がつきます。
そこで、そのことは評価しながらも、こちらは安東駅からカガラ山へ入り西峰から八幡東口まで歩くロングコースを、年4回縦走していることを告げると、「恐れ入りやした」といった状況に。山で出会う人とは、対等な「素」の人間関係ですから、控えることもなく、奢ることもなく、実績をそのまま語り合っても良いでしょう。
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