鈴が峯歩きは「金を払わぁでもええ運動になる」
広島やまなみショートコース順縦走
思いがけず、少し長めのヤマ談義になってしまいましたが、やまなみコースは、これがあるから楽しい。次は315ピークをめざして出発します。山頂近くには、2種類のシダがすぐ近くに生えています。おそらく、ウラジロとコシダではないかと思うのですが、どちらも葉の裏が白い。若干ウラジロの方が、白さがハッキリしているよう。
315ピークから下り立った草沼道交差点では、グッドタイミング。信号機の歩行者ボタンを押したとたん「青」になりました。横断歩道を渡って、側道を歩いていた女性ウォーカーの横を通り抜けて、竹林を上ります。アンビン岩手前の左斜面が、真っ暗な深い谷であることに、改めて気づきました。よく見ると怖い。
鬼ヶ城山山頂には、年配の親子もしくは爺孫ハイカーが休憩中。北を眺めると、窓ヶ山が遠くて高い。どおりで向こうからは、こちらの山並みが、平べったくちっぽけに見えるはずです。標高は倍半分の差。感心して、鈴が峯へと急ぎます。下山路には体操する男性。この人、これまで何度か見かけたことがあるかも。
鈴が峯東斜面の最後の急坂を、ひと息ついて気合を入れなおして上ります。上りのときは、左側の急勾配を歩くことに。そのため、大きな鈴を鳴らして下りてきた夫婦ハイカーとは、少し間隔が開いていたのですれ違い。上の方で待機している男性ハイカー。下っているのかと思ったら、どうも上り道を譲ってくれたらしい。
14時41分に到着した、この時刻にしてはめずらしく誰もいません。しばし休憩して、そろそろ下りようかと思っていたところ、果たして、先ほど道を譲ってくれた男性ハイカーが上ってきました。その人からも「武田山から?」と聞かれたので、「そうです」と答えます。そして、しばらくの間、ここでもヤマ談義に。
「鈴が峯は上りやすぅてええ山よ」と絶賛。(わざわざスポーツジムなどに行ったりして)「金を払わぁでも、ええ運動になるけぇええよ」と、沁み付いた広島弁丸出し(失礼!)で話してくれました。「気をつけて」と、あいさつを交わして、先に下りていきます。少し小走り気味に。砂防ダムにたどり着きます。
水が流れている坂を下りていると、上のほうに動物の気配。見上げると、犬を連れた人が下りています。うぐいすルートを通ってきたのでしょうか。少し速めに歩いて、下山口近くのいつもの場所で、ちょうど着替えを済ませたところ、おとなしい犬を連れた夫婦が通りかかりました。同じルートを下りてきたようです。
新井口駅では、券売機のあるフロアーに下りようとしたところで、広島行き列車がホームに入ってきました。とても間に合わないので、これはやり過ごします。ゆっくりホームに下りて、防寒体勢を整え、「かみなり三代」を飲みながら、他の誰ともその喜びを共有することのできない200回記念を、ひとりでささやかに祝すことにします。(了)
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