金ヶ燈篭山からの惚れぼれする美林を縫う稜線
安芸アルプス縦走 金ヶ燈篭山から坂山へ
「休みたい気分」をふりきって、この前回の南北縦走より少し早い列車に乗り込みます。広島駅で呉線に乗り換えて、矢野駅前に降り立ったのは9時9分。歩き慣れた町並みをたどりながら、しばらく歩いていると、前方にハイカーの大群が歩いているのを発見。ひょっとして、同じ山をめざしているのでは。
姫宮神社あたりで追いつきます。最後尾を歩いている人にあいさつ。どこへ上るのか聞いてみると、絵下山とのこと。なるほど。ほっとします。「お宅も同じ?」と聞かれたので、「安芸アルプスを金ヶ燈篭山から」と返事。さらに「20㎞くらいかね」と言うので、「矢野駅から瀬野駅までで、17㎞余り」と答えておきます。
この大パーティ、総勢31人とのことで、びっくり。まもなく着いた、愛宕神社の参道入口への分かれ道を、ひとりで進みます。そこから登山口までの道程、今日は何となく長く感じます。夏に言葉を交わした砂防ダムのところにある畑の人、声をかけようにも、残念ながら、まだ農作業は始まっていないようで、誰もいませんでした。
しばらく、乱れ岩階段が続きます。雨上がりなので一応、スパッツはリュックに忍ばせてきましたが、ヤブはほとんどありません。そこから急な坂を過ぎたところで、愛宕神社に到着。やや傾いた石段を上ります。最上部まで行かずに右に回ると、神社裏にある大岩のところに出てきます。そこから林道へ。
路側に留まっていたクルマ、なじかは知らねど、こちらが近づくと急に発進。ゴルフの練習場と作業所らしき施設を過ぎて、金ヶ燈篭山登山口に入ります。延々と上りが続きます。前回の北南縦走のとき、うっかり入ってしまった脇道を探そうとしますが、見つかりませんでした。しかし、それはどうでも良かバイ。
それにしても、先ほどからパラパラ、音がすると思っていたら、雨が降っているようです。予報はずれ。それでも、森の中を歩いているので、リュックカバーを引っ張り出すほどでもありません。金ヶ燈篭山(531.9m)までは、ややハードな急坂ですが、そこからは緩やかで、雑木にもかかわらず、惚れぼれする美林を進む稜線の道。
勾配も緩やかなので、良い気分。突き出た岩のそばを通って、やがて赤穂垰にたどり着きます。ところが、送電鉄塔の両側から見渡す周囲は真っ白。期待していた熊野の三石山連山もまったく見ることができません。残念です。さて、城山へのカウントダウン模木階段。ややキツイのですが、黙々と上っていきます。
大岩を巻く道を通り、おむすび岩のように岩の上に岩が乗っているところを過ぎて、城山(592.8m)に到着。よく観察してみると、なるほど、この広場には段があります。しかも、北の下り口は急な岩場、簡単に人を寄せ付けない仕組みになっているようです。やはり、ここには、名前のとおり、山城があったに違いない。
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