アイゼンをつけて岩下りトレーニングをする人たち
烏帽子岩~鳴滝縦走
奥にある民家のような建物の右を上っていきます。そこから烏帽子岩を見上げると、確かに屹立しているけど、すぐ近くにあるよう。そして、しばらく続く直登気味の尾根道を過ぎると、今度はいよいよ岩道にさしかかします。やがて、岩や木を摑まないと、危険を感じるようになってきました。
振り返ると、視野が広がっています。さらに続く、急な上り。右(南)側には、ロッククライミングの岩場があります。上から下まで見渡しても、誰も上ってはいません。やがて、分岐に到着。案内表示、左は烏帽子岩。右は山頂となっています。ここはもちろん、烏帽子岩だろうと思い、左への道を選びます。
ここまでと同じく、下りるのが難しそうな、急な岩登りを経て上りついたところには、赤いペンキの×印。これが何を意味するのだろうかと思いながら、続く岩を上ってみます。すると、上を見上げると、屹立した岩。あれが烏帽子岩か。しかし、どこを探しても道らしきものも、案内テープも見当たりません。
進むべきかどうか迷います。岩の間を通れば行けるかもしれないが、もしダメだったときに、下りるのが難しそう。ここは諦めて、先ほどの分岐まで、引き返すことを決意します。ところが、やっぱり、ここから戻るのはたいへん。ほんの少しの距離ですが、大半を後ずさりしながら下りていかざるをえません。
引き返していると、何やらガシャガシャという音と、人の話す声が聞こえます。ロッククライマーが現れたかと、垂直の黒ナメラ岩の方を探しますが、その姿はありません。すると、先ほどの分岐に、男性が2人。あいさつを交わして、このルートについて聞いてみると、「行っていけないことはないが、危ないところがいくつかある」との応え。
そして、その人たちの靴を見ると、鉄の爪のようなものが底からはみ出しています。アイゼンを着けてトレーニングしているとのこと。どうも、この難路を前を向いて下りる練習をしているようです。アイゼンにも、いろいろな種類。その後も、ガシャガシャと音を立てて、同じグループの女性1人と男性2人が下りてきました。
彼らが下りてきた、ドン亀岩へ向かう岩場。上ってみると、これまでのルートでいちばんの急坂でした。この転がり落ちそうな急勾配を、よくも前を向いて下りてこれたもの。装備だけでなく、テクニックも必要なのでしょうが、驚きです。アルプスかどこか、高い山にでも登るのでしょうか。それにしても、恐怖のトレーニング。
その岩坂を上りきると、ドン亀岩に到着。3mほどの高さで、垂直な岩の横面に、上からロープと縄ばしごのようなものが垂れ下がっています。前回は、上りかけてはみたのですが、足の置き場がなくて、ズルズルと滑ってしまうので、パスしました。しかし、今回は、気分を改めて挑戦してみることにします。
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