初めての下山ルートだったが、何とか中島駅にたどりつく
白木連山縦走 上三田~中島
ひょっとしたら、あれは阿武山だろうか。根の谷川の東側に下りてきたつもりになっているので、前を通っている可部線の最寄り駅は、上八木駅ではないかと推測します。そころが、左の山裾に、廃棄物処分場のような大きな煙突と、連続する鉄塔が見えます。とすると、もっと西側に下りてきたのかも。でもまだ、半信半疑。
低きに向かっていると、ナイター設備のある立派なグランドで、子供たちが何やらボールゲームの練習しているようです。そして、そのそばをひとりで散歩している男性を発見。好機と、最寄のJR駅をたずねてみます。すると、やっぱり中島駅とのこと。下りてきたのは、東南側ではなく、ずいぶん西北側だったようです。
駅までのルートは、説明では若干複雑なようですが、その情報を元にして、何とか勘を頼りに歩きます。本格的に夜の闇に包まれていく町。根の谷川を渡ると、安佐市民病院がありました。近くで見るのは初めて。移転計画もあるとか聞いていますが、こんなデカイ病院を移すのは大変でしょう。
そして、可部線の線路に近づいたところで、広島行き列車が通り過ぎていきました。中島駅を探して、少し痛みの出てきた脚を引きずるような気持ちで歩きます。しばらく、南へと進んだところに、見慣れた路地を探し当て、駅へと到着。濡れたシャツと手袋は、もはや替えがないので、我慢します。
今回も入山、下山ともに散々なことになりましたが、時間内に無事、帰ってこれたことは幸い。完歩祝いの一杯を飲んで、すぐに山歩きデータの書き出しにかかります。それにしても、翌朝起きたとき、腰方形筋とヒラメ筋外側の痛いこと。しばらく(2日くらい)、無理せずに休んでほしいという、身体からの訴えでしょうか。
胡谷山の峰道にある林を歩いているところで、シカの鳴き声を聞きました。その後も、ルートにそって、まるで小さな登山靴で歩いたかのような足跡が続いています。但し、雪の上を足を挙げずに歩いたように線が引かれています。そして、いちばんの特徴は、人が潜れそうもない倒木の下にも、その跡が続いていたことです。
日常的にシカが歩いているのに、ふだんは足跡は見えないので、これまで気がつかなかっただけのことかも。山道と言うと、まるで人が歩いて造ったような感じがしますが、ひょっとしたら、獣が通っている道を、後から人が通るようになったのかもしれません。積雪の山道は、そんなことを考えさせてくれました。(了)
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