積雪でなおさらルートが分からなくなっている
白木連山縦走 上三田~中島
広島駅から芸備線の列車に乗り込んだ人の中に、ハイキングスタイルの夫婦がいました。少し離れて座っています。白木山にでも上るのだろうかと推測。やがて、列車が安芸矢口駅あたりに近づくと、胡麻塩頭のようになった阿武山が目に入ってきました。そして、狩留家駅を過ぎたあたりからは、車窓より真っ白な白木山が見え隠れ。
「雪か」と思いつつも、中止する気は毛頭浮かんできません。白木山駅では、山勘がはずれて、先ほどのハイキングスタイルの人たちは下りませんでした。でも、登山道には何台かクルマが止まっています。そして、男性ハイカーがひとり、登山口に向かって歩きはじめているのが見えました。
列車の中には、通路を挟んだ右側の座席に、ビールを2缶飲んでほろ酔いのいい気分になっている男性。上三田駅で一緒に降りることに。そして、その人は改札口で立ち止まると、「雪が積もっていますから、山に登ると寒いですよ」と、忠告してくれました。しかし、駅に降りついたときにチェックした気温は19℃。
これはあまりにも高すぎる。列車内の暖房の余韻ではと思いつつも、そのほろ酔い男性に、「寒くはないですよ」とアピール。温湿計は、もう少し歩いたところで、リセットすることにします。そうは言っても、登山口までの道路には、うっすらと雪が積もっています。ところどころ、滑りそうになるところ。
コースの時間短縮も課題なので、慎重にかつ少し速足で歩いて行きます。やはり、気温が高いのか、じわじわ汗が出てきました。住吉神社の前で、上着を脱ぎます。そしてすぐに、模擬階段のある入口に到着。そこから、墓地を過ぎて、まばらな林の中を上ります。しかし、一面雪が積もっているので、踏み跡は分かりません。
それでも、とにかく上をめざして、進みます。するとまもなく、斜面から尾根に乗り上げました。ここからは道が続いています。しかし、逆に下りるとなると、目印になるものがまったくありません。まさに、林の中を下りていくことになります。行き止まりを右に下りると、覚えておくことにします。
そこからは、道なりに進みますが、今どこにいるのかという、現在位置が判然としません。途中に、予想外の方向に下山路を示す案内テープがありました。いったい、あの道がどこに通じているのか。そのうち試してみたいとは思いますが、ちょっと下りていくのが怖い気もします。
途中、積もった雪で道が分かりにくいところもありますが、とにかく、高いところ、高いところへと上っていくと、かなり歩いたような気分がした頃に、例の「上三田⇒」の案内テープのある幹にたどり着きました。それにしてもやはり、下山するときに、ここまでのルートを反対にたどっていくのは少し難しいかも。
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