気が急いていつの間にか下り道を間違えてしまう
白木連山縦走 上三田~中島
転倒箇所からすぐそばにある林道に下りて、雪の上を進みます。いつもより特別長く感じる道程を、ようやく展望広場に到着。リュックの雨避けカバーをしていると、水分補給がしにくいので、ここまで来たら、もうはずしても良かろうと、軽率な判断をしてしまいます。この先のことを、うっかり忘れていました。
そこから、乗り上げたところから、木々の枝が雪の重みで頭を垂れている本格的な山道でした。おかげで、その後は、気をつけたつもりでも、リュックは雪まみれに。首の後ろからも冷たい雪が入ってきます。しかも、自然の山ですから下山路といっても、下りばかりではなく、ところどころ上りも。
730ピークの巻き道を、分岐で左に折れ曲るとしばらく、トラバースするやや歩きやすい道が続きます。やがて、反射板のある675.4ピークに。ここで、ひと息。この後、白木山山頂西側ルート一番の急坂になるので、雪が溜まるアイゼンをようやく取り外すことにします。しかし、それでもやはり、この勾配では滑ってしまいました。
足場が雪で覆われてハッキリしないので、なおさら歩きにくい。ヒノキ林を過ぎて、ヤブ戻りしかかっている上り坂。そして591ピークに到着。そこからも、道なりに下りているつもりでした。しばらくすると、分岐。右が「可部東」、左が「文京女子大」となっています。どうも判然としませんが、「可部東」ではなかろうと、左に進みます。
すると、下りていくと岩場があって、さらに馬の背、そして鉄塔に到着。ここまでは、この道で間違いなかったようだと思っていましたが、やがて巨大な倒木が続けて折り重なっているところに。こんなところあったかな。ひょっとしたら、出口が違う道かもしれない。いつもの根の谷川口のもっと東側ではなかろうかと、感じます。
ところが、もはや日没へ向けて、どちらが下りるのが早いか太陽との勝負の段階になっているので、地図をチェックする余裕がありません。どこでも良いから、一刻も早く市街地に下り立ちたい。下界を見ると、まだまだ高所。急斜面もありますが、少しでも緩んでいるところがあったら、足速に下りていきます。
そのため、白木山で着替えた服は再び汗だくに。気が急いていましたが、それでも、しばらく手に持っていたアイゼンと先ほどはずしたスパッツだけは、邪魔になるのでリュックに収めます。森の中が少し薄暗くなってきたようです。だんだん目が効かなくなってきました。そう思って進んでいたところ、砂防ダムを発見。助かった。
山道は曖昧になっていますが、それらしきものをたどって下りると、民家の裏に出てきました。ちょっと失礼して、道路に出ます。市街地に出てしまえば、そこがどこであろうと何とかなる。かなり薄暗くなってきました。学校の裏側から、大きく回っている道路に沿って下りていきます。正面には大きなどっしりとした山が見えます。
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